2000安打を達成し、同僚の中村(左端)らから花束を贈呈された西武の栗山 (C)Kyodo News

○ 楽天 8 - 5 西武 ●
<17回戦・楽天生命パーク>

 西武の栗山巧外野手(38)が4日、敵地での楽天戦でプロ野球史上54人目となる通算2000安打を達成した。

 偉業まで残り1本で迎えたこの試合。元同僚の楽天先発・岸の前に第1打席は中飛、第2打席は左飛に倒れたが、一死満塁だった6回の第3打席はチーム3点目となる中犠飛を放った。そして5点を追う9回、一死無走者の場面で、こちらも元同僚となる牧田と対戦。4球目のカーブを捉えると、打球は左前へのクリーンヒットとなった。
 
 西武球団の生え抜きで、2000安打を達成した選手は栗山が初めて。偉業を達成したあとチームメイトの源田から記念パネルを受け取り、元同僚の楽天・炭谷と同期入団の中村から花束を受け取った。

 栗山は兵庫・育英高から、2001年のドラフト4巡目指名で西武入り。4年目の2005年から一軍に定着し、レギュラーの座をつかんだ2007年以降は昨シーズンまで、14年連続で100試合以上に出場し続けている。リーグ優勝と日本一に貢献した2008年は、167安打を放ちリーグ最多安打のタイトルを獲得。ベストナインに4度、ゴールドグラブ賞にも1度輝くなど、昨季までのプロ19年間で数々のタイトルを獲得してきた。

 西武一筋20年目の今季も、レギュラーとして活躍。通算117本塁打の非凡な長打力とともに選球眼にも定評があり、通算四球数は950で現在歴代21位、史上16人しか達成していない通算1000四球も視界に入っている。

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