「いつもファンの方からは本当に力をもらっています」
西武の栗山巧選手(38)が4日、楽天生命パークで行われた楽天戦で史上54人目の通算2000安打を達成。
プロ入り20年、レオひと筋で打ち立てた金字塔。西武生え抜きの選手が2000本安打を達成するのは史上初の快挙だった。
9月3日に38歳の誕生日を迎えたベテランは、偉業に王手をかけた状態で4日の試合に「6番・指名打者」として出場。3打席目までは快音が響かなかったものの、9回に巡ってきた第4打席で“その瞬間”が訪れた。
一死走者なし、相手は奇しくもかつてともに戦った牧田和久で、捕手も元西武の炭谷銀仁朗というシチュエーション。
1ボール・2ストライクと追い込まれながらも、4球目の外の変化球にうまく反応。逆らわずに弾き返した打球はレフトの前で弾み、これがキャリア通算2000本目の安打となった。
記念のボードが手渡され、試合中ではあったが楽天・炭谷から花束を贈られるサプライズも。
つづけて、同期入団で同じ年の中村剛也から花束を受け取ると、そこで笑顔がはじけた。
試合後はには「まだあまり実感がなくて、こんな感じなんだな、というのが正直なところですね」と語りつつ、「相手が牧田だったので、ホームラン打ちたかったんですけどね!」とおどける一幕も。
栗山のコメント全文は以下の通り。
栗山巧・コメント
今シーズン中に達成したいと
思っていましたので、
よかったです。
ホッとしています。
打ったのはカーブです。
よかったです。
まだあまり実感がなくて、
こんな感じなんだな、
というのが正直なところですね。
相手が牧田だったので、
ホームラン打ちたかったんですけどね!
おかわりが花束を笑顔で持ってきてくれたので、
なんだかお互いぎこちなかったですけど、
ありがとう!と言って
花束を受け取りました。
今日の試合でも、
ライオンズ側のライトスタンド、
それから三塁側にも僕のタオルを
掲げてくれている方々の姿が目に入りました。
あの風景を見て、本当にうれしさがこみ上げてきました。
いつもファンの方からは本当に力をもらっています。
ヒット1本を打つのは本当に難しくて、
でも何とかなるだろうな、
とは思っていたので、
そういう意味で重圧は感じませんでした。
チームメイトのみんなも、
おめでとうと声を掛けてくれましたのでうれしかったです。
監督もベンチの前に出てきてくれて、
おめでとうと声を掛けてくれましたので、
思い出に残ると思います。
たまたま自分が球団生え抜きでは初めてになりましたが、
偉大な大先輩たちの背中を追ってきた結果だと思います。
入団からずっと応援してくれているファンの方、
最近応援し始めてくれたファンの方、
さまざまな方がいらっしゃると思いますが、
皆さんからこれからも応援していただけるような
選手であり続けたいです。
支えてくれた家族には、
これからもがんばります、
と伝えたいですね。