「昭和のにおいというか…」
西武の栗山巧選手(38)が4日、楽天生命パークで行われた楽天戦で史上54人目の通算2000安打を達成。
9回の第4打席、かつての同僚である牧田和久-炭谷銀仁朗バッテリーとの対決でレフトへ運ぶ安打を放ち、西武の生え抜きとしては史上初の偉業を成し遂げた。
プロ20年目・通算2041試合目で到達した金字塔。
4日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、当然ながらこのトピックが大きな話題に。
この日のスタジオ解説を務めた谷沢健一さんは通算2062安打、立浪和義さんは通算2480安打を放った2000本安打の“先輩”とあって、それぞれが偉業達成を讃えた。
谷沢氏はこれまでの歩みを映像で振り返りながら、「20年間積み上げてきた。打った瞬間も何と言うか淡々としていて、静かな男というかね。本当は喜びたいのを抑えながらという、彼の真面目な性格が出ていますよね」と、“らしさ”が詰まった達成の瞬間についてコメント。
打撃の特徴的な部分については、「フォロースルーの時にほとんど手を離さない。きっちりと握って両手で最後まで振り切るというのは、若い選手のお手本ですよね。今は片手で振り上げる選手も多いので。昭和のにおいというか、我々のにおいがするような選手ですよね」と語り、長い時間をかけて磨き上げてきた打撃スタイルと、コツコツと積み上げてきた心身の強さを称賛した。
また、「1800本を超えたあたりから注目して見ていた」と語る立浪氏は、「やっぱり試合に出たり、出られなかったりという時期もあったので、どうかな…と思ったんですが、こうやって達成できたというのは技術はもちろん、“節制”ですよね」とし、歳を重ねるごとに難しくなるコンディショニングを怠らなかった点をポイントに挙げる。
最後は「人望も含めて、チームの若い選手の良いお手本。心からおめでとうございますと言いたいですね」と祝福の言葉でまとめ、こちらも選手としてだけでなく“野球人”としての素晴らしさを讃えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』