4番・杉本が5出塁も5番・モヤがブレーキに

　オリックスは7日、ほっともっと神戸でゲーム差なしで首位に立つロッテと対戦。序盤にリードを許す苦しい展開となったが、2点を追う8回に大下誠一郎の代打本塁打などで同点に追いつくと、9回裏には一死満塁から大下がセンターオーバーのサヨナラ打を放ち、首位攻防第1ラウンドを制した。

　7日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた井端弘和さんは、「ラッキーボーイの大下」をポイントに挙げ、「ワクチン接種の副反応によって（ジョーンズの）代わりに上がってきましたけど、それがなかったらと考えると、今日の勝ちはどうだったのかなと思う」とコメント。広島から急遽呼び戻され、大仕事をやってのけた元気印を称賛。

　さらに「主力の吉田が怪我していなくなったのはチームとしては痛いし、前の2試合は10点以上とられて負けているので、ここで負けるとズルズルいった可能性もあると考えると、大きな勝ちだったと思う」と続け、チームの危機を救う活躍だったことを強調した。

　また、今後のオリックスの注目ポイントに4番・杉本裕太郎の後ろを打つ5番打者の存在を挙げた。この日は5番にモヤが入ったが、1番・福田周平と2番・宗佑磨でチャンスを作り、杉本がヒットや四死球で繋いだものの、モヤがことごとく凡退。最終打席はヒットでつなぎ大下のサヨナラ打を呼び込んだが、あと一本出ていればという場面が散見された。

　井端さんは「きょうはモヤ。杉本がヒットや四球で繋いだあと、ことごとく4打席凡打したが、最後にヒットが出た。明日以降、5番にモヤが入ったら今日とは違う結果で、早めにヒットがでるんじゃないかと思う」と、最終打席のヒットが呼水となる可能性を示唆しつつ、吉田正尚が不在の中で「杉本以降でどう得点に結びつけていけるか」が、今後の課題になると指摘した。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』