6月以降は試合を作り負けなしの5連勝

　DeNAの大貫晋一が8日の巨人戦に先発し、6回を98球1失点と試合を作り、今季6勝目を手にした。

　5回以外は走者を許したが、与えた四球は1つだけ。バックの好守にも助けられて5試合連続のクオリティースタート（6回以上を3失点以下）と、この日もきっちりと試合を作った。

　8日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大矢明彦さんは「良かったのは大貫のピッチング。今年の最初は良くなかったが、尻上がりに本来の力を出している」と語り、自身5連勝中の右腕が10勝を挙げた昨季のようなピッチングを取り戻していると主張した。

　また、同日の放送で同じく解説を務めた平松政次さんも「ボールが速いとかではないが、変化球のコントロールがよく、コースをつけているし、タイミングをずらせている。ピッチングがうまくなった」と、その投球術を評価。その一方で「巨人の主力、坂本と丸が当たってない。それにも少し助けられた」との見解も示した。

　その線の細さから「ハマの豆苗」というニックネームを持つ大貫だが、マウンド上では誰よりも逞しいピッチングを披露し、これでチームトップの6勝目を手にした。頼れる右腕のさらなる活躍に注目だ。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』