2021.09.08 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 4 | 終了 | 1 | 読売ジャイアンツ |
横浜 |
序盤の失点は防げた可能性も…
巨人がDeNA相手に1−4で敗戦。これで引き分けを挟んで今季ワーストタイの4連敗となり、同日の試合で勝利を収めた首位・阪神とのゲーム差は「2.5」に広がった。
巨人は初回、先発の山口俊が二死一、三塁のピンチを背負うと、前日の試合で2安打2打点と活躍した5番・宮﨑敏郎に初球のストレートをセンター前に弾き返されて失点。さらに続く牧秀悟を0ボール2ストライクと追い込みながら、やや甘く入ったフォークをセンター前に運ばれた。
初回に2点を奪われた巨人は、4回に一死一、三塁のピンチを迎えて伊藤光を遊ゴロに仕留めたが、併殺を狙った二塁手・吉川尚輝の送球がワンバウンドとなり一塁手が捕球できずに失点。続く5回にも一死満塁で宮﨑を二ゴロに打ち取りながら、吉川がボールを握り直したことで併殺崩れとなり、4失点目を喫した。
結局、打線がDeNA投手陣の前に沈黙し、奪った得点は吉川の適時打による1点のみ。序盤のビハインドを跳ね返せず、連敗を止めることはできなかった。
8日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大矢明彦さんは、先発した山口俊の状態は「それほど悪くなかった」としつつ、「立ち上がりのDeNA打線に対する慎重さが欠けていた」と主張。
特に二死一、三塁で迎えた宮﨑への「初球なんですよね」とコメントし、「なんでこんな簡単なまっすぐから入るのかなという一球」と、当たっている打者への入り方が不用意だったと指摘した。
これには、同日の放送でMCを務めていた真中さんも「それでなくても宮崎は初球打ちが多い」と同調。大矢さんは「続く牧も2ナッシングから。もう少し丁寧にバッテリーで攻めていかないと状態の良い打線はなかなか抑えきれない」と述べ、「先に点を与えてはいけないゲームで迂闊に点を取られたような気がする」との見解を示した。
また、大矢さんは4回と5回の併殺崩れについても言及。4回のプレーについては「山口がうまく打たせたが、(吉川が)弾みでプレーをしてしまった。打者が伊藤ということを考えたら、慌てなくてもステップしてもいいくらいだった」と述べ、真中さんも「完全に併殺をとらないといけない打球」だったと指摘した。
続く5回のプレーに関しては「(4回とは)逆にプレーを頭の中に描きすぎて手にボールがつかなかった」と語り、「こういうミスで1点ずつ失点するのが今の巨人を象徴している」とコメント。防げるプレーを防げずに失点を重ねる王者の今後を憂慮した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』