「素直に嬉しいという気持ちと、本当にいろんな方々に支えられてここまでやってこれたので感謝の気持ちでいっぱいになりました」。
8月31日までの支配下選手登録期限が迫るなかで、ロッテの 植田将太は8月30日に支配下選手登録を掴み取った。
東京五輪中断期間中に行われたエキシビションマッチでは一軍の舞台でプレー。7月29日の阪神戦では盗塁を刺すなど、持ち前の強肩を一軍首脳陣の前で披露した。
「一軍と二軍の打者のレベルの違い、空気の違いというか、まだまだやらなきゃいけないなと感じました。いろんな打者を見てしっかりとリードして、信頼してもらえるキャッチャーにならないといけないなと思いましたね」。
エキシビションマッチで学んだこと、経験したことを、ファームの試合で活かせているのだろうかーー。
「基本的にやっていることは変わりはないんですけど、バッターをよく見るというのはすごく意識してやっていますね」。
ファームでは8月24日の日本ハム戦から8月29日の西武戦にかけて6連勝。植田も連勝中は4試合でスタメンマスクを被り、27日と28日の西武戦は2試合連続で完封勝利。特に27日の西武戦では育成の佐藤奨真を好リードし、9回、2安打、無失点で完封勝利に導いた。
「(6連勝に)直接的につながっているかはわからないですけど、結果として0点で抑えるイニングが増えてきたりというのはあるので、少しずつ打者が見えてきているのかなと思います」と手応えを掴む。
▼ 6連勝中植田が先発マスクを被ったスコア
8月24日vs日本ハム(○ 15-2)※フル出場
8月25日vs日本ハム(○ 2-1)※フル出場
8月27日vs西武(○ 10-0)※フル出場
8月28日vs西武(○ 4-0)※フル出場
8月25日の日本ハム戦と9月1日のDeNA戦では、右肘関節クリーニング手術から復帰を目指していた石川歩とバッテリーを組んだ。
「一軍で投げているピッチャーなので、打者も見えているし、コントロールも良い。試合の中で石川さんがどう考えているか意識するようにしていたんですけど、勉強になる部分がありました」。
「石川さんは、相手のバッターをよく見られていて、意図を持ってサインを選んでいるというのがわかる。そういう部分では意図を持ったリードをしないといけないと感じましたね」。
特に石川から配球面など何かアドバイスをもらったことなどはなかったそうだが、石川が投げるボールから様々なことを感じ取り学んだ。
守備力が売りではあるが、打撃面でも8月27日の西武との二軍戦でレフトへプロ初本塁打を放つなど、8月は月間打率.292(24-7)、1本塁打、4打点と確実性が上がってきた。
打球を見ていると開幕直後はセンターから逆方向の当たりが多かったが、ここ最近は左方向に強い当たりが増えている。安打を見ても、7月までに放った19安打中12本がセンターから反対方向への当たりだったが、8月は7安打中4本がレフト方向に放ったものだ。
レフト方向に強い当たりが増えた理由については、「ピッチャーに向かっていくというか、打ちにいく気持ちは強く持っているようにはしています」と説明。
6月終了時点での打率は.162(99-16)だったが、7月以降は打率.300(40-12)だ。打撃力が上がってきた要因に「経験も大事だと思いますし、練習で普段意識していることが、試合でそのまま出せているときはいい形で打てていることが多い。しっかり練習するのも大事だなと思います」と説明し、改めて練習の重要性を口にした。
守備だけでなく、打撃でも成長を見せる植田は、背番号二桁を勝ち取り、一軍でプレーする挑戦権を得た。「自分に求められている所というのは守備の面だと思うので、自分の役割は100%出せるようにこれからも準備してやっていきたいと思います」。一軍からいつ呼ばれてもいいように、ファームで攻守にさらなるレベルアップを目指す。
取材・文=岩下雄太
8月31日までの支配下選手登録期限が迫るなかで、ロッテの 植田将太は8月30日に支配下選手登録を掴み取った。
エキシビションマッチ期間中に一軍でプレー
東京五輪中断期間中に行われたエキシビションマッチでは一軍の舞台でプレー。7月29日の阪神戦では盗塁を刺すなど、持ち前の強肩を一軍首脳陣の前で披露した。
「一軍と二軍の打者のレベルの違い、空気の違いというか、まだまだやらなきゃいけないなと感じました。いろんな打者を見てしっかりとリードして、信頼してもらえるキャッチャーにならないといけないなと思いましたね」。
エキシビションマッチで学んだこと、経験したことを、ファームの試合で活かせているのだろうかーー。
「基本的にやっていることは変わりはないんですけど、バッターをよく見るというのはすごく意識してやっていますね」。
ファームでは8月24日の日本ハム戦から8月29日の西武戦にかけて6連勝。植田も連勝中は4試合でスタメンマスクを被り、27日と28日の西武戦は2試合連続で完封勝利。特に27日の西武戦では育成の佐藤奨真を好リードし、9回、2安打、無失点で完封勝利に導いた。
「(6連勝に)直接的につながっているかはわからないですけど、結果として0点で抑えるイニングが増えてきたりというのはあるので、少しずつ打者が見えてきているのかなと思います」と手応えを掴む。
▼ 6連勝中植田が先発マスクを被ったスコア
8月24日vs日本ハム(○ 15-2)※フル出場
8月25日vs日本ハム(○ 2-1)※フル出場
8月27日vs西武(○ 10-0)※フル出場
8月28日vs西武(○ 4-0)※フル出場
石川とバッテリー
8月25日の日本ハム戦と9月1日のDeNA戦では、右肘関節クリーニング手術から復帰を目指していた石川歩とバッテリーを組んだ。
「一軍で投げているピッチャーなので、打者も見えているし、コントロールも良い。試合の中で石川さんがどう考えているか意識するようにしていたんですけど、勉強になる部分がありました」。
「石川さんは、相手のバッターをよく見られていて、意図を持ってサインを選んでいるというのがわかる。そういう部分では意図を持ったリードをしないといけないと感じましたね」。
特に石川から配球面など何かアドバイスをもらったことなどはなかったそうだが、石川が投げるボールから様々なことを感じ取り学んだ。
打撃面でも成長
守備力が売りではあるが、打撃面でも8月27日の西武との二軍戦でレフトへプロ初本塁打を放つなど、8月は月間打率.292(24-7)、1本塁打、4打点と確実性が上がってきた。
打球を見ていると開幕直後はセンターから逆方向の当たりが多かったが、ここ最近は左方向に強い当たりが増えている。安打を見ても、7月までに放った19安打中12本がセンターから反対方向への当たりだったが、8月は7安打中4本がレフト方向に放ったものだ。
レフト方向に強い当たりが増えた理由については、「ピッチャーに向かっていくというか、打ちにいく気持ちは強く持っているようにはしています」と説明。
6月終了時点での打率は.162(99-16)だったが、7月以降は打率.300(40-12)だ。打撃力が上がってきた要因に「経験も大事だと思いますし、練習で普段意識していることが、試合でそのまま出せているときはいい形で打てていることが多い。しっかり練習するのも大事だなと思います」と説明し、改めて練習の重要性を口にした。
守備だけでなく、打撃でも成長を見せる植田は、背番号二桁を勝ち取り、一軍でプレーする挑戦権を得た。「自分に求められている所というのは守備の面だと思うので、自分の役割は100%出せるようにこれからも準備してやっていきたいと思います」。一軍からいつ呼ばれてもいいように、ファームで攻守にさらなるレベルアップを目指す。
取材・文=岩下雄太