まだまだ優勝あきらめん!鷲のキーマンになるか
楽天がホームで2位・オリックスに2連勝。
15日の試合は先発の瀧中瞭太が7回無失点の快投。自身の連続無失点を「14」に伸ばし、2連勝で今季7勝目(4敗)を挙げた。
立ち上がりはピンチの連続。初回、先頭の安打と犠打でいきなりピンチを招くも、二死一・三塁からT-岡田を見逃し三振に斬って無失点。
2回も先頭のスティーブン・モヤに二塁打を浴びて得点圏に走者を背負い、死球と犠打で一死二・三塁としたが、安達了一を投ゴロ、福田周平を一ゴロでここもゼロ。
三者凡退の3回を挟み、4回も2本の安打を許しながら3度目のピンチ脱出。すると、5回以降は3イニング連続で3人斬り。あれよあれよという間の95球、5奪三振で無失点という好投だった。
プロ1年目の昨季は8試合の登板で2勝1敗。迎えた今季はここまで15試合の登板で防御率こそ4.05も、成績は7勝4敗と3つの勝ち越し中。「貯金3」は則本昂大(4つ)に次ぐチーム2位タイで、実績豊富な投手が並ぶ先発陣の中でもその貢献度が光っている。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した岩本勉氏は、瀧中について「先発投手らしく緩急を使いながら、自分のやるべきことを頭で描きながら、仕留める球から逆算して投球することができていた」と語り、ここ2戦を見てきた中で見えた“強み”を解説。
「14イニング連続無失点中、ゾーンに入っていますね」と続け、負けられない戦いが続く中で、メキメキと頭角を現している26歳右腕の今後の投球にも期待を寄せる。
また、同じく番組に出演した齊藤明雄氏は、瀧中が試合後に心掛けていたこととして振り返った「力みを取りのぞく」という言葉について触れ、「力みをなくすというのは一番難しい。フォームが緩んでしまう恐れがあるので」とコメント。
この日の投球についても、「そういった勇気をもってやれているというのが、コントロール良く決まっていた要因かな」と分析。「交代と言われるまでは自分のピッチングをするんだ、という気持ちでマウンドに上がっている感じに見えましたし、ボールが生きていた」と続け、背番号57の快投を讃えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』