初回から150キロ超え連発!
首位・ロッテを追いかける2位・オリックスは18日、ホームで西武に4-0で快勝。
エースの山本由伸が8回無失点の好投を見せ、今季14勝目(5敗)をマーク。自身の連勝を「11」に伸ばしている。
このゲーム、大きなポイントが“初回”にあったと語るのは、CSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した達川光男氏。
先発の山本は先頭の源田壮亮を外野フライに斬った後、2番の森友哉に対してはストレート3つで空振り三振。源田に対しては初球の155キロがマックスだったところ、森に対しては156キロ・156キロ・157キロと投げ込んで打ち取ったのだ。
この投球の“伏線”が、1週間前の同カードにあると見るのが達川氏。オリックスはちょうど1週間前にも西武と対戦しており、9月11日の試合ではこの日の先発・今井達也に完封負けを食らっている。
達川氏は「前回の対戦では、森のリードがすごく冴えていたんですね。森という選手は打撃で調子が出てくるとリードも冴えるタイプ。1打席目で打たせると良いリードをしてくる」と前回からの流れを踏まえ、“今井対策”の一環としての全力投球だったことを指摘。
4回表の2度目の対戦でも内角を突いた155キロで投ゴロに仕留めており、森を気持ちよく打たせないようにしたことが攻略につながったと解説。「やはり捕手・投手には打たせないというのが野球の鉄則ですよね」と、“森封じ”をひとつの大きな勝因に挙げた。
また、同じく番組に出演した江本孟紀氏は山本の投球について、「まっすぐに自信を持って投げていますよね」と印象を述べ、“基本”となるストレートの重要性を改めて力説。
「困ったらストレートと。変化球はお遊びくらいの感覚で、ピッチングに余裕がある。やっぱりピッチャーはまっすぐですね。まっすぐに自信を持って投げられないと」と語り、パ・リーグの投手タイトルレースを快走するオリのエースの強みを強調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』