2021.09.18 17:45 | ||||
読売ジャイアンツ | 6 | 終了 | 6 | 東京ヤクルトスワローズ |
東京ドーム |
史上71人目のサイクル安打達成
ヤクルトの塩見泰隆が18日の巨人戦(東京ドーム)で、史上71人目(76度目)のサイクル安打を達成した。
初回の第1打席で巨人・メルセデスの初球をとらえてライトへの安打で出塁。先制の足がかりとすると、3回の第2打席ではライトフェンス直撃の三塁打。続く4回の第3打席では2試合連続となる3ランをライトスタンドへ放り込んだ。
そして迎えた6回の第4打席。
「(サイクル安打を)意識はしたんですけど、いざ打席に立ってみたらサイクル安打よりも塁に出ることを心がけて打席に入りました」と塩見。
レフトへ二塁打を放ち、試合後は「相当嬉しかった」と快挙達成を振り返った。
「後ろのバット軌道が大きくなってしまうのがクセ」という塩見は、チームの先輩である川端慎吾から助言を受けた。
「最近あまり調子が良くなくて、川端さんと一緒に練習して、いろいろ試行錯誤しながらバッティングフォームを改良したのがいい結果につながったのかなと思います」
今季は代打で好成績を挙げている15年の首位打者からの教えで、調子を取り戻した。
それでも、チームは7回に同点に追いつかれて引き分け。
塩見は「4安打は嬉しいですけど、あとの2打席がチャンスで1本打つことができなかったので、そこは反省するところ」と、好機で回ってきた第5打席と第6打席で凡退に倒れたことを悔やんだ。
逆転優勝へ向けて「1番・塩見」の活躍は欠かせない。
「クリーンアップがすごく良いので、いかに僕が塁に出られるかが重要だと思う。しっかり塁に出ることを意識してやっていきたい」と塩見。
復調したリードオフマンが、チームを勢いに乗せる。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)