21歳7カ月での偉業
ヤクルトの村上宗隆選手(21)が19日、本拠地の神宮球場で35号ソロを右翼席に放り込み、史上最年少での通算100号本塁打を記録した。
ヤクルトは初回、2番・青木宣親の5号2ランで先制すると、4番・村上が一死無走者の場面で先発左腕・高橋昂也のカットボールを右翼席へ。初回に3点を奪うと、先発の原樹理も6回1失点と好投し、チームは5−1で勝利した。
チームを勢い付ける一発となった村上35号弾は、史上303人目の通算100号本塁打となり、21歳7カ月での通算100本塁打到達は、1989年に清原和博氏(当時西武)が記録した21歳9カ月を2カ月上回るプロ野球史上最年少記録。2018年9月16日のプロ初打席初本塁打の衝撃デビューから4年、通算379試合目での大台到達となった。
この偉業達成に、19日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも解説陣がコメント。これまでの記録保持者だった清原和博と同じ時代に選手として活躍していた斎藤雅樹さんは「僕たちの年代からすると、清原より早いのは凄い。清原は1年目から30本以上(31本)打っていたので、そう考えると村上の4年で100本は凄いと思う」と述べ、驚異的なペースでアーチを描き続ける大砲を称えた。
同じく同日の放送に出演していた高木豊さんは、「清原との共通点は広角に打てるところ。だからバッティングに柔軟性があるし、松井とは違うタイプのホームランバッター」と評価。最年少記録を塗り替えた要因に触れつつ、「あとは負けず嫌い。チームのために打つという姿勢がベンチに座っているときから見え隠れする。本当に頼もしい」と続け、精神面の強さにも言及した。
清宮幸太郎の外れ1位として指名を受けてから4年、世代を牽引する存在となった若き主砲は、この先どのような姿を見せ、どのような記録を残してくれるのか、楽しみだ。
▼ 村上の年度別HR数
2018年:1本(6試合/12打数)
2019年:36本(143試合/511打数)
2020年:28本(120試合/424打数)
2021年:35本(110試合/385打数)
▼ 通算100号本塁打年少記録
1.21歳7カ月:村上宗隆(ヤクルト)
2.21歳9カ月:清原和博(西 武)
3.22歳3カ月:中西 太(西 鉄)
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』