2021.09.21 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 2 | 終了 | 5 | 東京ヤクルトスワローズ |
横浜 |
初回に4点先制も6回から継投へ
ヤクルトは引き分けを挟んだ連勝を「4」に伸ばし、10年ぶりに貯金「13」とした。初回に4番・村上宗隆の36号満塁ホームランで先制し、先発のスアレスが5回(81球)を投げ5安打2四球2失点。後半はリリーフ陣が無失点リレーで締め、助っ人右腕にとっては自身3連勝となる今季5勝目(3敗)が記録された。
22日の結果次第では首位浮上も見えてきたヤクルト。盤石の勝利のようにも見えるが、20日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた平松政次さんは、先発のスアレスについて「5回しか投げてない。体力的にももっと頑丈なピッチャー。ボールは速いんだけど甘いんですよ」と制球面での課題を指摘し、「今日は初回に4点もらって、3回にあわや同点なるかというピンチを招いて…。2点で抑えましたけど、そういう不安さ、コントロールが良くないですよ」と、立ち上がりに援護をもらいながら5イニングで降板となった内容の物足りなさに言及した。
一方で、同じく解説を務めた大矢明彦さんは「いま流行ってるクオリティースタート、これはやってくれるピッチャーなんですよ」と、ローテーションの一角としてある程度は計算が立つ登板を重ねている点を説明。「ただスタミナはないので、だいたい5回くらいですよね。6回まできたらいつ替えようかというピッチャー。言い方は悪いけど、5回までしっかりいってちょうだいよ、というピッチャーだと思う」と、スアレスの働きを総括した。
今季はここまで14試合(66回1/3)に登板して5勝3敗、防御率3.80の成績。クオリティースタート(6回以上自責点3以下)はチーム内6位の5回を記録しているが、指摘の通り6イニング持たずに降板する試合も少なくない。
「5回までのピッチャーとはいえ、もう少し6~7回投げないと。本当にリリーフピッチャーに負担がかかりますよ」と平松さん。ペナントレースも残り30試合程でリリーフ陣にも疲労が見えてきているだけに、最終盤はスアレスに限らず先発投手陣の踏ん張りもキーポイントの一つになりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』