ニュース 2021.09.22. 16:45

ロッテ二軍が優勝!シーズン通して光った積極走塁

シーズン通して光った積極走塁


 ロッテ二軍が22日、ロッテ浦和球場で行われたDeNAとの二軍戦に勝利し、2位・日本ハムがヤクルトに敗れたため、2014年以来のイースタン・リーグ制覇を果たした。

 ファームのチーム打撃を見ると59本塁打はリーグワーストだが、リーグトップの99盗塁を記録するなど足を使った“1つ先の塁”を狙った積極的な走塁が光った。

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 リーグ優勝を決めたこの日の試合でも、初回に“1つ先の塁”を活かした攻撃が光った。初回に6点を先制し、なお二死満塁から小窪哲也のライト前の適時打で二者が生還すると、一塁走者の小川龍成も三塁へ進塁。8-0の初回二死満塁から佐藤がライト前の適時打で、一塁走者の安田尚憲も三塁へ。10-0の初回二死満塁から平沢大河のライト前の適時打でも、一塁走者の和田康士朗が三塁へ進んだ。さらに、12-0の初回二死満塁から高部瑛斗のライト前適時打で一塁走者・茶谷健太が三塁へ。15-0となった初回二死一、三塁から小川龍成のセカンドへの内野安打で、二塁手がもたついている間に一塁走者の岡大海は一気に三塁を陥れた。初回に17得点をあげたが、何点奪っても変わることなく、1つ先の塁を狙う姿勢を見せ続けた。

 優勝を決めた試合だけでなく、9月7日のヤクルト戦でも0-0の2回二死一、三塁から平沢大河のライト前適時打で、一塁走者の 植田将太が三塁へ。さらに2-0の5回一死一、三塁から菅野剛士のライト前適時打で一塁走者の小窪哲也が三塁へいき、続く福田光輝の打席中に暴投で生還した。4-0の7回無死一、三塁から西川僚祐のライト前適時打で、一塁走者・ペラルタが三塁へ進み、同じイニングの6-0の7回一死一、二塁で代打・山本大斗が放ったセンター後方の飛球で、二塁走者の西川が三塁へタッチアップした。

 植田は「足は速くないんですけど、走塁は意識で変わってくると思うので、意識を高く持って次の塁を狙うようにしています」と話す。

 佐藤都志也は一軍でプレーしていた9月1日のオンライン取材で、興味深い話をしてくれている。「ファームのときからワンバウンドゴーというのは徹底されていますし、タッチアップでも浅いフライ、風が強い日、捕る体勢が不安定なときにある程度、足があるということが自分のなかでもある。1つ先の塁を狙えるようにと思ってやっています」と、一軍だけでなく“1つ先の塁を狙う走塁”がチーム全体に浸透している。だからこそ、1本の安打で一、三塁、ひとつのミスで一気にホームインするアグレッシブな走塁が多かったのだ。


シーズン後半には重盗も


 8月の後半に入ってからは一、三塁の場面で、重盗というケースも出てきた。8月26日の日本ハム戦では、0-0の初回一死一、三塁 マーティンが3ボール2ストライクから空振り三振。スタートを切っていた一塁走者・鳥谷が盗塁を決めると、捕手・古川が二塁に送球している間に三塁走者の西巻が生還。

 9月8日のヤクルト戦では0-4の4回無死一、二塁から福田光の左中間のフライで二塁走者の菅野が三塁へタッチアップ。一死一、三塁とすると、茶谷健太が3ボール2ストライクから見逃し三振に倒れたが、一塁走者の宗接唯人がスタート。捕手の内山が二塁へ送球する間に三塁走者の菅野がホームインし、ダブルスチールを決めた。


随所に光る走塁を見せた西巻


 西巻は今季一軍出場はないが、随所に光る好走塁を見せた。4月10日の西武戦では0-0の5回二死一、二塁から高部瑛斗が放った一塁への強襲のゴロ(記録は失策)で、守備がもたついている間に二塁走者の西巻が一気にホームイン。

 5月30日のヤクルト戦、0-0の初回二死二塁から藤原の打席中、完璧に長谷川の投球モーションを盗み三塁盗塁成功。7月13日の西武戦、1-4の7回一死一塁から茶谷の一邪飛で一塁・中熊の捕球態勢が悪かったのを見て二塁へ進塁する好走塁。8月29日の西武戦、3-0の5回二死二、三塁から高部が一塁・ブランドンへの強襲の内野安打で、ブランドンが弾き一塁ベースカバーの投手にトスしている間に、三塁走者に続き二塁走者の西巻もホームに還ってきた。

 西巻は「走塁も自分のなかで大事にしている部分。常に次の次の塁を狙う走塁というのを意識しています」と話し、「走塁に関して興味を持ち始めたのは、中学生のときくらい。中学校のときの野球が走塁に力を入れていた。そこで走塁を深く考えるようになりましたね」と明かしている。

 3月25日の日本ハム戦から4月20日の楽天戦にかけて14連勝するなど、イースタン・リーグの首位を独走し優勝を果たしたが、日々意識を高く持ってプレーしているからこそ、相手チームにいやらしさを与え、勝利を積み重ねることができたといえそうだ。

取材・文=岩下雄太
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