オリックス・山崎颯一郎

◆ 白星は考えず「先発の仕事を」

 22日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)で先発が予定されているオリックスの山崎颯一郎が代表取材に応じた。

 山﨑颯は今季6度目の登板で5度目の先発起用となるが、ここまで0勝2敗で未勝利。高卒プロ5年目でのプロ初勝利もかかるマウンドとなる。また、チームが敗れロッテが勝利すると、ロッテに優勝マジック「22」が点灯するため、首位独走を阻止するためにも負けられない試合だ。

 山﨑颯は前回登板で四球をキッカケに失点を重ねており、今回の登板へ向けては「特に先頭を出さないことですよ」と話し、「四球で出すよりヒットで出す方がいい。四球で出すと失点してしまう流れになってしまうので」と先頭打者の重要性を強調。自身の投球については手応えも感じており、「打たれた球というのはフォークのちょっと浮いた球とかが多いので、落としきることをイメージして投げて行こうと思います」と、決め球の精度向上もテーマの一つに掲げた。

 2016年ドラフト6位でプロ入りするも、故障に泣かされ育成契約でのリハビリを乗り越えて掴んだ今季の一軍デビュー。6度の登板を経て感じる自身の成長については「具体的にはちょっとわからない」と話したものの、「コントロールとかだいぶまだアバウトなんですけど、変化球にしろ、気持ちにしろ成長していると思います。初登板のときよりもだいぶリラックスしていけてます」と進歩も実感している。

 先発では5度目の挑戦となるプロ初勝利に関しては「したい気持ちはあるんですけど、今は任されたイニングを投げ切れるように。それを続けていけばいつかは勝てるんじゃないかなと。そこはあまり考えずに、しっかり自分の球を投げて先発の仕事をしていきたい」と話した。

 「いいところで投げさせてもらっているので、しっかり期待に応えたい」と誓った大型右腕は、優勝争いを左右するゲームでのプロ初勝利を目指す。

取材・文=どら増田

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