ショウアップナイター エピソード55
<エピソード28 ~胡口和雄アナウンサーの思い出に残る地方球場(1)>
~今年2021年、放送開始から「55周年」のシーズンを迎えたニッポン放送「ショウアップナイター」。これを記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく連載企画~
ショウアップナイター実況担当の胡口和雄アナウンサーが、地方球場での実況の「大失敗」を明かした。
今年2021年に55周年を迎えるニッポン放送ショウアップナイター。その実況担当であるニッポン放送の胡口和雄アナウンサーは、およそ50年間も携わっているため、全国各地の球場に足を運んでいる。そんな、実況や中継レポーターとして今まで訪れた数ある球場の中から、思い出に残る球場について胡口アナが語った。
「まず一番印象に残っているのは、巨人の江川卓が引退を決意したという広島市民球場です。巨人と広島が優勝争いをしていた1987年9月20日の広島市民球場での巨人戦、僕が実況担当でした。巨人が1点リードで迎えた9回裏、江川が投じたストレートは小早川毅彦にライトスタンドへ運ばれ逆転サヨナラ2ランホームランに。ニッポン放送の放送席は1塁側に寄っているのでライトスタンドが非常に見づらく、僕はマイクを手に持って伸びあがって首を右の方に向けて『小早川、ライトスタンドへ逆転サヨナラホームラン!』と実況したのをよく覚えていますね」
「岐阜にある長良川球場ではよく雨にあいました。僕が行くと雨で中止になってね(笑)。結構、長良川球場は雨に見舞われた思い出ですね。そして、鹿児島の鴨池球場。オープン戦の中継や取材でよく行きましたが、僕は花粉症なのでこの時期の中継はいつも鼻がつまったような中継になった記憶がありますね」
「それから、2000年まで巨人戦がデーゲームで行われていた札幌市円山球場。僕の記憶では初夏に行われている事が多く、時期的に白い洋服を着ている方が多かったのでスタンドが真っ白く染まったイメージ。
そして放送席がスタンドにあった為、バックネットのワイヤーが目の前にあって『ストライク』『ボール』がなかなか見づらくて首を上げたり下げたりしてボールカウントを見ていたのを覚えていますね。そして僕はこの球場で大失敗した事がありました。1回裏1アウト、ランナー1塁の場面。強烈なゴロを捌いてダブルプレーが完成。あまりにも見事なダブルプレーだったので『3アウト試合終了~!!』と実況してしまいました(笑)。
そんな失敗談もありますが、非常にまぶしい札幌円山球場というのは、いまでも風物詩として記憶の中に残っていますね」
胡口和雄アナウンサーが様々な地方球場で体験した衝撃的なエピソードは、もちろんこれだけではない。第2弾を乞うご期待。