「目標のひとつ。素直に嬉しい」
オリックスの後藤駿太選手(28)は25日、通算の出場登録日数が8年に到達。
国内フリーエージェント権(FA)を取得したことを受けて、代表取材に応じた。
2010年のドラフト1位で前橋商からオリックスに入団し、今年でプロ11年目。当初は「駿太」の登録名で、高卒1年目から開幕スタメンに名を連ねるなど、大きな注目を集めた。
2014年には、優勝を争うチームの中で127試合に出場。規定には届かずも打率.280と奮起して躍進に貢献したほか、2013年から2017年にかけては5年連続で100試合以上の出場を記録。鉄壁の守備力でオリックスを支えている。
ひとつの“節目”を迎え、後藤は「プロに入って目標のひとつだったので、みんながみんな取れるわけでもないですし、素直に嬉しいですね」と喜びのコメント。これまでのキャリアを振り返りながら、「活躍したかどうかは別にして、使ってくれる監督がいて、コーチがいて…。(ここまでやって来られた)要因はないですけど、使ってくれた人たちがいちばんに思い浮かぶので感謝したい」と感謝の気持ちを述べた。
気になる権利の行使に関しては、「やっと取れた権利。本当に嬉しく思うんですけど、今はチームが優勝争いをしているので、あまり考えずに貢献できればいい」と、今はチームのことが最優先。
そのうえで、「権利なので熟考したいというか、しっかりと考えたいと思います」と胸中を明かしている。
「最初はがむしゃらにやって、あと100日とかまでは早かったんですけど…。ここ2~3年が苦しい時期を送っていたので、それは本当に長かったですね」
近年の苦しさについても触れながら、「目標にしていて時間が経っちゃったので、そこからはすごく長かったというか。だからこそ感慨深い」と噛み締めた28歳。
まずはチームの優勝争いに貢献すること。その先に、どんな未来が広がっているのか…。オリの背番号8から、目が離せない。
取材・文=どら増田