ドラ4ルーキーがチームを救う好投!
パ・リーグ首位を走るロッテが連敗を3でストップ。
ドラフト4位ルーキーの河村説人が6回途中1失点の力投を見せ、今季3勝目(無敗)を挙げた。
白樺学園高から亜細亜大に進むも中退し、星槎道都大から2020年のドラフト4位でプロ入りした192センチの長身右腕。
ルーキーイヤーの今季はリリーフとしてデビューするも、5月21日の登板を最後にファームに主戦場を移していたが、7月7日の一軍復帰戦でプロ初先発・初勝利。
そこでもう一度ファームに戻ったが、9月12日の楽天戦で2度目の先発を果たしてここも勝利。迎えた25日の西武戦でも、プロ最長の6回を投げきることはできなかったが、5回2/3を投げて1失点の力投。後を受けたリリーフ陣がリードを守り抜き、河村に今季3勝目が付いた。
自身の連勝を「3」に伸ばしただけでなく、チームの連敗も「3」で止めてみせる大仕事。
25日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、ドラフト4位ルーキーの好投は大きく取り上げられた。
解説した真中満氏は、河村の投球について「角度が非常にあって、投げ下ろすようなストレートですよね」と最大の武器に触れつつ、「さらにカット、カーブ、フォークと緩急もうまく使える。西武打線が的を絞れないというような投球でした」と解説。長身右腕でありながら、緩急やコントロールを駆使して“幅”のある投球が出来ていたことを強調する。
続けて、「いちばん良かったのはストレートで、角度というのももちろんあるんですが、右打者のインコースに投げ間違えないんですよね。間違っても甘く入ってこない」と具体的な好投の要因も挙げながら、「ストレートを丁寧に、うまく使っていましたね」とそのピッチングを高く評価した。
同じく番組に出演した金村義明氏も、「打ちづらそうですよね…」と打者目線で解説。
角度ある速球はもちろんのこと、「昔で言う“ドロップ”みたいなボール」と形容した大きな縦の変化を見せるカーブについても触れながら、「心強いルーキーが出てきたなと」と、やはり変化球のレベルの高さについても言及した。
逃げ切りVを図る中、主軸であるレオネス・マーティンの故障離脱や、期待の佐々木朗希も一度登板を回避するなど、不安なニュースも舞い込んできているチームの中で、希望の光をもたらしているドラフト4位ルーキーの奮闘。
河村説人はロッテを優勝に導く使者となるか…。今後の登板から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』