○ 中日 5 - 2 巨人 ●
<23回戦 バンテリンドーム>
中日が接戦を制し連敗を2でストップ。先発の柳裕也は巨人打線を相手に8回5安打1失点、1四球10三振で完投し、自身2年ぶりとなる2ケタ10勝目に到達した。
柳は立ち上がりから丁寧にコースを突く投球で巨人打線を翻弄。4回にはともに2ケタ勝利を目指す戸郷翔征を相手に自ら一死満塁のチャンスで先制犠飛を放ち、チーム31イニングぶりとなる得点も叩き出す活躍で、テンポよくゲームメイクした。
しかし、8回先頭の5番・亀井善行に右二塁打で出塁を許すと、6番・中島宏之の投手前バントで三塁アウトを目指すもオールセーフ(記録は野選)で無死一二・三塁のピンチ到来。併殺の間に同点のホームインを許した。
それでも直後の8回、先頭の3番・大島洋平が内野安打で出塁すると、一死後に5番・福留孝介が値千金の4号勝ち越し2ラン。球界最年長の頼れる大ベテランが2番手左腕・中川皓太のスライダーを振り抜き、右翼ポール際へ放り込んだ。
この回さらに7番・木下拓哉にも11号2ランが飛び出した中日は、4点リードの9回をクローザーのライデル・マルティネスが締め、8回1失点の柳が自身2年ぶりとなる2ケタ勝利に到達した。
この日の結果を受け、柳はリーグトップの防御率が「2.16」から「2.10」に良化し、奪三振数もダントツの155個まで増加。勝利数もリーグトップの髙橋優貴(巨人)と1差に迫り、投手三冠の可能性も見えてきた。