2021.09.28 17:45 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 2 | 終了 | 5 | オリックス・バファローズ |
ZOZOマリン |
スタメン復帰で即2安打1打点
左太もも裏の筋損傷によって戦列を離れていたオリックスの吉田正尚が28日、敵地で行われた首位・ロッテとの一戦に「3番・指名打者」でスタメンに復帰し、2安打1打点の活躍を見せた。
オリックスは1点を追う4回表、この回の先頭・吉田が“吉田シフト”を敷いて三塁線を空けていた三塁手の右側を抜いて左安打を放ち出塁。続く杉本裕太郎は空振り三振に倒れたが、モヤがヒットを放って繋ぐと、紅林弘太郎の一ゴロで二死一、三塁とし、T-岡田が左翼越えの逆転3ランを放った。
さらに4-2と2点をリードして迎えた7回表には、二死三塁で打席で入った吉田が再び“吉田シフト”を嘲笑うかのようなシフトの逆を突いた打撃で適時打を放ち、チームに大きな5点目をもたらした。
結局、試合はオリックスが5−3で勝利。28日に放送したCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた谷沢健一さんは、この試合のポイントに「吉田正尚が3番に戻ってきた」ことを挙げ、「主軸が戻ってくると打線に厚みが出る。きょうも首位打者らしく、あまり無理せず引っ張らずにシフトの逆を突いてヒットを稼いだ。すると、その後を打つバッターも吉田に続けとなる。T-岡田の3ランがいい例」とコメント。吉田のスタメン復帰が打線を活性化させたとの見解を示した。
この吉田の活躍には、同番組内でMCを務めていた大久保博元さんも「心臓が帰ってきたようなもの」と述べ、その重要性を強調。同じく番組に出演していた解説者の高木豊さんも「監督はメンバー表に吉田と書くだけで安心感があると思う。存在感も大したものだし、シフトの逆をつく(打撃の)テクニックもある。最高のバッターが帰ってきてくれた」と同調した。
この日の勝利で2位・オリックスと首位・ロッテのゲーム差は「2」に再接近し、ロッテのマジック点灯も阻止。ここからオリックスが逆転優勝を目指す上で、欠くことのできないピースがようやく戻ってきた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』