2021.09.28 18:00 | ||||
東北楽天ゴールデンイーグルス | 1 | 終了 | 3 | 北海道日本ハムファイターズ |
楽天生命パーク |
苦手の「左」に痛打浴びる
楽天は引き分けを挟んで2連敗。2ケタ勝利に王手をかけていたドラフト1位ルーキーの左腕・早川隆久が6回4安打3失点とゲームメイクしたが、打線が4安打1得点と援護できず、日本ハムとのカード初戦を落とした。
早川は先制した直後の3回、二死無走者から四球と安打でピンチを迎え、2番・西川遥輝にカウント2ボールから真ん中に入ったストレートを左前へ弾き返され試合を振り出しに戻されると、同点の5回には一死二塁から9番・石井一成に勝ち越し2ランを被弾。結果的にこれが決勝打となり、早川は今季6敗目(9勝)を喫した。
28日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた谷沢健一さんは「今日はストレートが生きてたんですよ。それなのに途中から変化球に頼ってしまった。左打者のインサイドをあまり突けなかった」と早川の投球を振り返り、「左打者のインサイドに投げるのは難しいかもしれないけど、一方で日本ハムの河野(竜生)は左のインサイドを攻めていましたからね」と、両軍先発の左腕が見せた投球内容を比較。
決勝弾を浴びた場面は、カウント2-2から内角に要求したストレートの逆球を捕えられたもので、谷沢さんは「あの1球、石井に打たれたボールはもったいなかったね」と痛恨の一発を許したシーンを振り返った。
早川は左打者を苦手にしている傾向があり、この試合で打点を許した2人も左打者。今季の対戦打者の左右別被打率は「対右.217」に対し「対左.317」と、その傾向が顕著に現れており、谷沢さんが指摘した“インコースの使い方”が弱点克服のカギとなりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』