◆11年間の現役生活を終える決断
日本ハムは1日、斎藤佑樹投手(33)が今シーズン限りで引退することを発表した。
斎藤は早稲田実業高3年夏の甲子園大会決勝では、田中将大(現楽天)擁する駒大苫小牧と再試合の末に全国制覇。早稲田大進学後は、東京六大学野球史上6人目となる30勝300奪三振を達成した。
2010年にドラフト1位で日本ハムに入団し、ルーキーイヤーから19試合に登板して6勝6敗、防御率2.61という成績を残し、翌2012年には開幕投手も務めた。しかし、肩や肘の故障などもありルーキーイヤー以上の成績を残すことができないまま、ここ2シーズンは一軍での登板機会がなく、今季はファームで11試合に登板し、3勝1敗、防御率5.63という成績だった。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹さんは「高校時代に田中マー君と投げ合って高校野球を盛り上げてくれて、大学でもそうでしたし。プロに入ってあれだけ注目を浴びた中でピッチングしなければならないという重圧もあったと思います」とコメントし、「怪我もあって苦しんだ部分もあったでしょうし、本人はスッキリした表情に見えても悔いはあると思うんですよ。ただ、本人が決めたことなので本当にお疲れさまでしたと言いたいですね。野球界を盛り上げてくれました」とねぎらった。
解説を務めた平松政次さんも「(斎藤が)1年目の名護キャンプに行ったとき、老若男女すごい人が見に来ていたんですよ。多くの人が野球に関心を持つ、それくらいお客さんを惹きつけたというか、野球界にこれだけ貢献してくれた人はそんなにいないですよ」とねぎらいの言葉を贈った。