2021.10.05 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 9 | 終了 | 0 | 北海道日本ハムファイターズ |
京セラD大阪 |
中嶋監督は初回の得点をポイントに
首位のオリックスが日本ハム相手に9−0で快勝し、引き分けを挟んでの連勝を「8」に伸ばした。
試合を優位に進めたのはオリックス。初回一死から宗佑磨がセンター前に運ぶと、3番・紅林弘太郎が「これまでで一番よかった」と振り返った一発をレフトスタンド上段に放り込んで先制に成功する。
オリックスは5回に宗の7号ソロで加点すると、6回には無死一、二塁から「もっと点を取ってピッチャーに楽に投げて欲しいと思っていた」と振り返ったモヤが右翼席に11号3ランを放り込んで、日本ハムの先発・河野竜生をノックアウト。さらに代わった玉井大翔から無死満塁のチャンスを作り、宗の犠飛でダメ押しの7点目を奪うと、8回にも宗の犠飛などで2点を加えた。
投げては先発の山﨑福也が走者を背負いながらも要所を締めたピッチングで7回を94球、被安打5、無四球、無失点という内容で試合を作り降板。2番手の吉田凌が三者連続三振、最終回も富山凌雅が3人でピシャリと抑えて快勝した。
今季8勝目を手にした山﨑福は「序盤にランナーを出したけど、粘れて良かった。ストライクを先行できたので、上手くそれがハマった」と試合を振り返り、「打線には感謝しかない。みんな調子がいいので、それが無失点に繋がったと思う」と大量援護に感謝。さらに、今季の目標でもある2ケタ勝利の可能性を残したことで「最後まで何としてでも全部勝ちます」と全勝宣言も飛び出した。
また、10代で2ケタ本塁打を記録した紅林は「こんなに打てるとは思わなかったので嬉しい」と笑顔。負傷離脱中の吉田正尚に代わって3番を務めているが、「正尚さんの代わりは誰も出来ないので、みんなで埋めていきたい」と語り、前を向いた。
中嶋聡監督は「いいゲームだったと思う。先発が頑張って、中継ぎ陣もいい集中力で投げてくれている」と試合を総括。先発の山﨑福については、「そこまでいいとは思わなかったけど、ポンと先取点を取って、力が抜けたのかな。7回しっかり投げてくれたのは大きい。きょうは5、6回でもたつかなかったので、いいピッチングでした」と評価した。
一方の打線に関しては、「初回に点を取るのはピッチャーにいい影響を与えるというか、いいスタートを切れる。珍しいけど、きょうは初回に打ったというのが大きかった」としつつ、「細かいところはタイムリー。いろんなことがまだまだ出来ていないし、まだまだ隙のない野球を目指したい」と、より高いレベルを求めた。
最後に指揮官は「ここから14試合、一つひとつ勝ちにいきたい」と、目の前の一戦に集中して戦っていくことを強調。最後に歓喜の瞬間を迎えるためにも、その積み重ねが重要になってくる。
取材・文=どら増田