苦戦を象徴するような投球だった…?
首位・オリックスを追いかけたいロッテだったが、8日の試合は日本ハムに0-9で完敗。
先発した岩下大輝は2回に2点を取られてから毎回失点を重ね、6回6失点で8敗目を喫した。
2018年にプロ初勝利を挙げて以降、2019年は5勝(3敗)、そして昨季は短縮シーズンの中で7勝(7敗)と、順調に白星を伸ばしてきた25歳右腕。
今季も開幕からローテーションの一角として奮闘を見せ、7月13日の時点で8勝目をマーク。前半だけでキャリアハイの勝ち星を積み上げ、自身初の2ケタ勝利にも期待がふくらんでいた。
ところが、8月17日以降は5試合で0勝3敗と苦しみ、この日も嫌な流れを止められずに自身4連敗…。連敗の中には援護に恵まれない不運も含まれているとはいえ、前半戦とは別人のような姿となっている。
若き右腕の苦戦を、解説陣はどのように見ているのか…?
8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷沢健一氏は、「きょうのピッチングが象徴していると思う」と、この日の投球から不振の原因を解説する。
前半戦と比べて気になった部分に「初球からフォークをカウント球として使っている」点を挙げながら、「せっかく良いストレートを、勢いのあるストレートを持ちながら変化球に頼ってしまう。特にフォークに頼っているので、そういう姿勢は改めていかないといけない」と、投球の基本である“ストレート”の使い方に改善点があると指摘。
なかなか援護に恵まれない点にも触れつつ、「ピッチングのパターンが読まれてしまっているような…。だからなかなか勝てていないのかなと。これから何回か投げるチャンスがあると思うので、改善してほしいね」と、投球の原点である“ストレートあっての変化球”に回帰することを勧めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』