中嶋監督の采配が的中!
オリックスは投打がかみ合いソフトバンク戦4連勝。貯金を今季最多の16とし、日本ハムに敗れた2位・ロッテとのゲーム差を3に広げた。
オリックスは4回、5番・モヤが12号2ランを右翼席へ運び先制。6回はモヤの中前打などで二死一、三塁とし、8番・若月健矢の打席で一走・安達了一がスタート。安達が挟殺される間に三走・モヤが判断よく本塁ベースを駆け抜け、鮮やかな足攻めで3点目を加えた。1点差に詰め寄られた8回は、モヤがこの試合2発目となる13号ソロを左翼席へ運び4点目。さらに若月が、第5号の中越えランニング2ランを放ち6-2とリードを広げた。
9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた斎藤雅樹さんは6回のダブルスチールで追加点を奪ったオリックスの攻撃について「中嶋監督がキャッチャー出身ということで甲斐だったら必ずセカンドに投げると思ってダブルスチールのサインを出したんだと思います。もし、投げないもしくはピッチャーカットされたらモヤがアウトになることは覚悟の上で出したサイン」と振り返り、「(リスクを冒して)3点目を取りに行った中嶋監督の采配が素晴らしかった」と勝負所での指揮官の決断を称賛した。
同じく解説を務めた片岡篤史さんは「1点差の場面でこういうプレーができるのは『やはり強いな』と相手に感じさせることができる。こういう(形での)得点は相手に与えるダメージは相当大きい」と首位を走るオリックスの隙のない攻撃を評価した。
オリックスはこのカードの対戦成績を13勝10敗1分けとし、2013年以来となるソフトバンク戦の勝ち越しを決めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』