2021.10.12 18:00 | ||||
中日ドラゴンズ | 3 | 終了 | 2 | 東京ヤクルトスワローズ |
バンテリンドーム |
短期決戦では命取りになる可能性も
6年ぶりの優勝を目指す首位・ヤクルトは敵地での中日戦で逆転負け。他球場で阪神が勝ったため、優勝マジックは変わらず「9」のままで、2位とのゲーム差は「2」に縮まった。
接戦のなかで目立ったのは終盤のミスだった。2点リードを追いつかれた直後の7回、イニング先頭の6番・サンタナが二塁打で出塁するも、続く西浦直亨のバントがファウルフライとなり犠打失敗。代打・川端慎吾の右前安打で一死一、三塁とチャンスを広げ、代打・宮本丈の3球目にスクイズバントで勝ち越しを狙ったが、相手右腕・柳裕也が「冷静にバッテリーで判断できた」と、高めのボールゾーンへウエスト。宮本のバントは空振りに終わり、三塁走者タッチアウトで得点機を逃した。
12日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した平松政次さんは「ミスもあるんだろうけど、こういうところはきっちりしていかないとなかなか勝てませんよね」と西浦の送りバント失敗を振り返り、宮本のスクイズが不発に終わった場面については「バットに当てなきゃな」と一言。「ヤクルトからすれば今日は勝てないゲームでしたね」と、拙攻が続いたことで流れを手放した一戦を振り返った。
また、同じく番組に出演した田尾安志さんは「あのスクイズは構えが早すぎませんか」と、打席内での宮本の姿勢に言及し、「あれだけ早く構えられたら投手は高めに投げるんじゃないでしょうか」と、打者の動きが中日バッテリーの咄嗟のウエスト投球に繋がったとも指摘した。
とはいえ、番組MCを務めた大久保博元さんは「バットに当てる作業は出来る球だから、やっていかないと短期決戦ではエラーと同じミスになってしまう」とコメント。ヤクルトにとっては小技の失敗が与える影響の大きさを痛感した1敗だった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』