2021.10.13 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 2 | 終了 | 8 | 千葉ロッテマリーンズ |
京セラD大阪 |
打線は先発全員安打
ロッテの先発・石川歩が9回2失点と完投し、打線も先発全員安打の8得点でオリックスに快勝。オリックスのマジック点灯を阻止し、ロッテがマジッック点灯に逆王手をかけた。
ロッテは初回、1番・荻野貴司、2番・中村奨吾の連打で無死一、三塁とすると、3番・マーティンの一ゴロで挟殺プレーとなる間に走者が進んで一死二、三塁に。4番・レアードの当たりは詰まりながらも二塁手の横を抜けて適時打となり、先手を奪うことに成功した。
打線は3回、二死一塁からレアード、エチェバリア、山口航輝、藤岡裕大の4連続左安打で3点を奪ってオリックスの先発・山﨑福也をKO。さらに交代したK-鈴木から連続四球で1点を加え、一気に5-0とリードを広げた。5回にも二死から藤岡の二塁打で得点圏に走者を置き、岡大海の適時打で加点。9回には4番手の能見篤史から三木亮の適時二塁打でダメ押しの2点を奪った。
先発の石川は2回に一死一、三塁のピンチを迎え、前回の対戦で逆転3ランを浴びているT-岡田と対峙。「前回、Tさんに打たれているので、ちょっと過ぎったんですけど、低めにコントロールできて良かった」と自身で振り返ったように、外角低めのシンカーで空振り三振に仕留めると、相性のよくない伏見寅威も二飛に打ち取ってピンチを無失点で切り抜けた。
その後は、「田村の要求通りにしっかりに投げられた」と、危なげないピッチングでスコアボードに「0」を並べ、わずか88球で9回表のマウンドへ。簡単に二死まで漕ぎ着けたが、紅林弘太郎にポテンヒットを許し、迎えた杉本裕太郎には右翼席に2ランを放り込まれた。しかし、続くモヤを1球で一飛に打ち取り、97球で完投勝利。オリックスとのゲーム差を「1.5」に縮めた。
試合後のお立ち台では、今年6月に右肘を手術してから復帰間なくでの完投劇に、インタビュアーから「すごいですね」と言われると、「いやー、すごいと思います。本当に(笑)」と返し、ロッテファンから喝采を受けた。
この日の試合に敗れるとオリックスに優勝マジック「7」が点灯するところだったが、勝利を収めたことでロッテも逆王手をかけることに成功。あすの試合で引き分け以上の結果を残せばマジックが点灯し、敗戦を喫した場合にはオリックスにマジックが点灯する。