4位の広島に敗れCS進出に暗雲…
巨人は終盤の反撃も届かず4年ぶりの10連敗となった。
先発の髙橋優貴は初回にいきなり先頭打者弾を浴びると、その後も2本の適時打を許し1回途中6安打4失点でノックアウト。2番手・戸根千明も3回に2本の本塁打を浴び序盤で0-7と大量ビハインドを背負った。打線は広島先発・森下暢仁の前に6回まで無得点。それでも7回、5番・ウィーラーの14号ソロを口火に3点を返すと、なおも二死満塁で4番・岡本和真が左前2点適時打を放ち5-8。岡本はこの一打でリーグトップの打点数を112に伸ばした。3点を追う9回はウィーラーの2点適時二塁打で1点差に迫るも、なおも二死二塁の好機で最後は6番・中田翔が空振り三振。序盤の失点が重く初回KOの髙橋は自身4連敗となる9敗目(11勝)を喫した。
巨人はこの敗戦で借金2となり4位の広島に3ゲーム差に迫られた。巨人は残り4試合(DeNA2試合、ヤクルト2試合)、広島は残り8試合(阪神4試合、ヤクルト3試合、DeNA1試合)。両チームの直接対決はもうないため、巨人有利の状況は変わらないが、今月に入って2勝10敗のチーム状態を考えると広島にもわずかながら可能性は残されている。
16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した高木豊さんは「まさかこういう話(※CS最後のひと枠争い)をするとは今年は思っていませんでしたよ。最大15ゲーム差ですか?まさかここまで詰め寄って来るとは思っていない。大変なことですよ…」と巨人の大失速によって3位争いに注目が高まってきたことに驚きのコメント。
同じく解説を務めた大矢明彦さんも「試合前時点で4ゲーム差あるのに、広島のことを気にしないといけないというのは、それくらい巨人がやられているということですよね」と同調した。
CS進出争いについて高木さんは「まだ巨人がめちゃくちゃ有利だと思います」と語りつつも、「あと1勝したら大丈夫だと思うんですけど、状況的にあと1勝できるか…?という雰囲気になっている。負けるとそういう感じになってくるんですけどね…」と巨人のチーム状況を懸念。「目標としてはクライマックスシリーズの進出を決めて、そこから日本一というのをもう一度心を新たに頑張ってほしいなと思います」と締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』