6年目でうれしいプロ初完封
日本ハムの加藤貴之が9回3安打無失点で、プロ初完投、初完封勝利となる5勝目を挙げた。
初回に2点の援護をもらった加藤は5回まで楽天打線を1安打に抑える快投。6回に二死から連打を浴びて1、3塁とされるも浅村栄斗を空振り三振でピンチを切り抜けると、7、8、9回を三者凡退に締めて、うれしいプロ初完投、初完封勝利となった。
18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治さんは加藤について「ベースの両サイドを広く使って低めにボールを集めていた」と投球内容を振り返り、「打ち取っている球はスライダーやシンカー系のボールが多いんですが、意外とポンと飛び込むストレートが打者からすると思ったよりも手元で伸びてスピードガン以上にピュッとくるので変化球と組み合わせると打者が迷う。そういう投球術も持ち合わせている」と緩急を駆使して打ち取るピッチングの秘訣を説明した。
同じく解説を務めた谷沢健一さんも「昨年はオープナーでの登板が多かったがそういう経験が今年に生きている。ピンチでのストレートやチェンジアップなどコーナーを上手く使えていた」とショートスターターやロングリリーフなど色々な起用に応えて今季先発ローテーション入りを果たした左腕の成長を評価した。
加藤は今季24試合に先発して、5勝7敗、防御率3.54。10月は3試合(22回)に登板して防御率1.23(自責点3)と好調をキープしている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』