◆好投が一転、6回に崩れる
ロッテはソフトバンクに2連敗。優勝マジック6は変わらず、楽天に勝利したオリックスに再び首位の座を奪われた。
自身5連勝中の小島和哉は5回まで無失点。この日も安定した立ち上がりでソフトバンク先発・千賀滉大と投手戦を演じた。しかし6回、安打と四球などで二死二、三塁のピンチを招くと、4番・柳田悠岐の許したボテボテの打球が遊撃への内野安打に。不運な当たりで先制を許した。最少失点で切り抜けたいところだったが、続くデスパイネに特大の3ランを浴び瞬く間に4失点。高めに浮いたチェンジアップを痛打された。
19日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した江本孟紀さんは小島について「ホームランは1球の失投ですよね。ピッチャーはよくあるんですが、そこをやられてしまったのが痛かったですね」とコメント。
同じく解説を務めた齊藤明雄さんは「やはり勝負所。ピッチャーというのは大体6回というと打者の3廻り目くらいに入ってきてその時が一番失点するんですが、(小島も)それまでコントロールミスがなかったチェンジアップが甘くなっていた」と指摘。
6回の失点については「1点先制されたのが柳田の足で取られたというのが小島にプレッシャーを与えたのかなと思います」とコメントし、「(続く)デスパイネに対してもいいところにチェンジアップを投げていたが、(追い込んでからの)勝負にいった真っすぐがボールになったため、次のチェンジアップを低く投げなければいけないという気持ちが反対に指に引っかかって真ん中高めにいってホームランにされてしまった」と勝負所でのピッチングを振り返った。
小島は6回途中5安打4失点で4敗目(10勝)。黒星は7月14日の西武戦(メットライフ)以来、後半戦初となり、登板試合のチーム無敗記録は8で止まった。次回の登板は中7日で27日の楽天戦が有力視されているが、優勝に向けてチームを再び勢いづける投球が求められる。