小川「身体も元気ですし、投げている感じもいい」
西武は20日、小川龍也投手(30)と榎田大樹投手(35)に来季の契約を結ばない旨を通告したと発表。両投手ともに球団を通じて、来季以降も現役を続行する意向を表明した。
小川は2018年途中に金銭トレードで西武に加入し、2019年にはキャリアハイの55試合に登板してリーグ連覇に貢献。「チームメイトも凄く仲良くしていただきました。これから一緒にできなくなるのは寂しいです。3年半という短い間ではありましたが、応援していただいたファンの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝を口にした。
小川が挙げた西武での思い出の一戦は2018年9月17日のソフトバンク戦。先発のウルフが負傷降板するアクシデントに見舞われながらもリリーフ陣がバトンを繋ぎ、小川は6回先頭から打者7人をパーフェクトに抑える快投。「ファンの皆さまから大きな拍手をいただけたのが本当にうれしかった」と、優勝マジック11が点灯した一戦を振り返った。
左肘の手術を受けて臨んだ今季はわずか5試合の登板にとどまり退団することになったが、ファームでは31試合で防御率0.85と奮闘。「身体も元気ですし、投げている感じもいいと思っています。また違う球団でチャンスをいただけるとしたら、引き続き応援をいただけるとうれしいです」と現役続行の意思を表明した。
思い出の一戦は古巣戦「晋太郎と投げ合えた」
榎田は社会人の東京ガスから2010年のドラフト1位で阪神に入団。2018年春に交換トレードで西武に加入すると、移籍初年度に自身初となる2桁11勝を挙げる活躍を見せた。以降はファームで過ごす時間が増え、今季はここまでキャリア初の一軍登板なし。自身初の戦力外通告を受けた。
在籍4シーズンで一区切りとなった西武でのキャリアについて、榎田は「トレードでライオンズに来て、3日目くらいには皆がすごくコミュニケーションを取ってくれて、本当に感謝しています。こういう環境が僕をもう一度活躍させてくれたといいますか、そのままの自分を出させてくれたのだと思っています」と感謝。
「一番の思い出はリーグ優勝ですが、試合を挙げるのであれば2018年(6月3日)に登板した阪神戦。(藤浪)晋太郎と投げ合えたこと、同郷の先輩の福留さんや鳥谷さんと対戦できたことは、自分の勝ちより印象に残っています」と、古巣との対戦を懐かしんだ。
今年5月に打球直撃のアクシデントに見舞われたが、手術を経て9月に実戦復帰。「左母指の手術を受けましたが、手術をしていただいた先生の方に感謝しておりますし、現役を続けていきたいです。復帰して、今は感じよく投げることができていますし、自分自身(もっと)良くなると思っています」と、来季以降も腕を振り続ける意向を示した。