真中氏はメモリアルを逃した?!
今季限りでの現役引退を表明していた西武の松坂大輔投手(41)が19日、本拠地・メットライフドームで行われた日本ハム戦に先発し、現役最後の引退登板に臨んだ。
ボールは最速で118キロ。その制球に苦しむ姿は、かつてマウンドで躍動していた“怪物”とは程遠い姿だったが、18番のラストピッチを見届けた観衆からは感謝と惜別の想いが込められた万雷の拍手が送られた。
20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、前日に続いて松坂の引退試合に触れ、出演者が松坂との思い出話を披露。番組MCを務めた真中満さんは、「通算1000安打の記録がかかったときの先発が松坂投手だった」と当時を振り返り、「松坂から1本打ってやろうと思って張り切っていたら3タコで、1000本目が打てなかった。すごいピッチャーでした」と回顧した。
また、現役最後の1年を西武で共に過ごした金村義明さんは、「僕の引退試合では彼のグローブをもらってサードを守った」とのエピソードを明かし、「本当にみんなから愛されていた」と一言。さらに、金村さんが引退後、最初の仕事で各キャンプ地を回ったとき、「(松坂)大輔が24社からの取材以来を断っていたのに、金村さんのためならと対談を引き受けてくれた」と感謝した。
その対談で松坂が発した「50歳になっても140キロ投げたい」という言葉を今も覚えていると、感慨深く語っていた。そんな、現役としてプレーし続けることに拘り続けた男の一端が垣間見える話に加え、「野球で緊張したことないと、期末試験の前は緊張するんですけど、野球では一度も緊張したことがないというのが未だに耳に残っている」という、怪物の怪物たる所以を感じさせる話も披露していた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』