2021.10.21 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 3 | 終了 | 2 | 埼玉西武ライオンズ |
京セラD大阪 |
宮城が6回途中1失点の粘投で今季13勝目
逆転優勝に向けて後がないオリックスが21日、本拠地最終戦で西武に競り勝ち、25年ぶりの優勝に望みを繋いだ。
オリックスは4回、この回の先頭・杉本裕太郎がヒットで出塁すると、制球に難のある西武・今井達也からT-岡田が四球を選び、安達了一の犠打で一死二、三塁に。続くラベロは浅い右飛に倒れたが、紅林弘太郎がレフトに打ち上げた打球を左翼の守備についていた山野辺翔が落球し、2点を先制した。さらに5回には、調子を落としていた宗佑磨が9号ソロを放ってリードを広げた。
一方、オリックスの先発・宮城大弥は前回登板に続いて硬さが見られ、6回に先頭のブランドンにソロを被弾。さらに一死から山川穂高にレフト前へ運ばれ、続く川越誠司を二ゴロに打ちとると、柘植世那を迎えたところで中嶋聡監督は宮城を諦めて比嘉幹貴をマウンドへ。比嘉は柘植を三ゴロに打ち取り、この回を1失点で凌ぐことに成功。 その後は7回を吉田凌、8回をヒギンスが無失点でつなぎ、最終回に平野佳寿が山川に24号ソロを許すも3-2で逃げ切った。
宮城は6回途中、86球、被安打5、1失点という内容で降板し、「立ち上がりからフォームのバランスはあまり良くなかった。5回までなんとか粘って投げていただけに、あのイニング(6回)をしっかりと投げ切りたかったし、先頭打者に甘く入って打たれてしまった」と反省の弁を口にしたが、しっかりと試合をつくり、13勝目をマーク。チームの勝利に貢献すると共に、新人王に向けても前進した。
試合後、中嶋聡監督は「きのうも勝てればいちばん良かったんですけど、いろんなプレッシャーもあるでしょうし、そんな中で勝たなきゃいけないゲームで宮城がよく投げてくれた。最初はバラつきがあったけど、途中からいい感じになってきて良かった」と評価。早めの継投については「ちょっと捉えられてきたかなという感じだったので」と説明した。
また、「エラーでもらった点数ですけど、どんな形でもとりあえず先制点は大きいので、楽になりました」と、先制でチームにもたらした影響の大きさを強調。最後は 「あと1試合、全員でやりますし、勝たなきゃいけないと思って行ってきます!」という言葉で締めくくった。
オリックスは25日に仙台へ乗り込み、今季最終戦となる楽天戦に臨む。
取材・文=どら増田