2021.10.21 18:00 | ||||
阪神タイガース | 6 | 終了 | 1 | 中日ドラゴンズ |
甲子園 |
識者の意見はCS見据え“無理は禁物”で一致
阪神は21日、今季11勝を挙げている中日の柳裕也から6点を奪うと、先発の髙橋遥人が8回を打者24人で料理する快投を披露して快勝。同日の試合で首位ヤクルトが敗れ、その差を「0.5」とすることに成功した。
これで引き分けを挟んで3連勝となり、逆転優勝に向けて勢いに乗れるような白星となったが、ここまで打線を牽引してきた近本光司が初回の二ゴロの際に右太もも裏に強い張りを感じたということで2回の守備から交代。さらに、8回を投げて無四球1安打無失点と、完封を目前にしていた髙橋が9回の投球練習を途中で切り上げて降板するなど、投打の中心となっていた両選手が途中交代となるアクシデントに見舞われた。
21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた真中満さんは、この日の髙橋の投球に言及し、「真っ直ぐの質、勢いがものすごい。低めからも伸びてくるようなストレート。スライダーもギリギリのところからパッと曲がるようなスライダーなので、左打者からするとストレートだと思って打ちにいったら曲がってくるという感じ。かなか打てない。完璧な投球」と絶賛した。
その髙橋の途中交代について、阪神の矢野監督は「いけなくはなさそうだったけど、違和感がちょっとあるとのこと」と述べ、明言を避けた。これを受け、番組MCを務めた高木豊さんは、近本の途中交代を含めて「心配なニュースではある」とコメント。「近本が打線にいるといないでは全く違う」と語り、優勝の可能性はあるものの、CS出場が決まっていることもあり、「あまり無理はしないでほしい」との思いを口にした。
また、球団発表で近本は右太ももの強い張りとのことだったが、真中さんは「足が張って交代したような感じじゃなく痛めたような感じに見えた」と指摘。さらに、「CSもそうだし、優勝に向けても、この2人が抜けるとなるとタイガースにとってはかなり痛い」との見解を示すと、同じく解説を務めた谷沢健一さんは「今日に限らずここ数試合、近本の足の状態が良くなかったんじゃないか。だから島田を1番に起用したと思う」と述べ、両者同様「無理はしないほうがいい」と主張した。
逆転でのリーグ優勝に向けて厳しい状況は続くものの、その先にはCSも控えているだけに、髙橋と近本の状態が気になるところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』