今季4度目の1試合4安打で打率.308
DeNAが本拠地で中日に連勝し、勝敗で並んで5位タイに浮上。
23日の試合は4番に入ったドラフト2位ルーキーの牧秀悟が4打数4安打で2打点・2得点の大暴れ。今季の打率を.308としている。
松本第一高から中央大を経て、2020年のドラフト2位でDeNAに加入した23歳の内野手は、持ち前の打力を武器に開幕から「3番・一塁」で先発出場。新型コロナウイルスの影響で外国人選手の来日が遅れた中、その穴を埋めるような奮闘を1年目の春から見せていた。
夏場の7月に月間打率.194とやや苦しむ時期があったものの、五輪期間を挟んだ8月は月間の打率が.378とV字回復。9月は打率こそ.296と3割を切るも、5本の本塁打を放ってシーズン20発もクリア。
10月に入ってもその勢いは衰えるどころかむしろ加速しており、ついにシーズン通算の打率も3割を突破。三浦大輔監督も、その活躍ぶりに「すごいとしか言いようがない」と最大級の賛辞を送っている。
23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣も、牧の活躍ぶりには舌を巻く。
通算2480安打を誇る立浪和義氏も「開幕から打っていて、途中でセカンドに回ったり、疲れなどもあって調子を崩したんですが、ルーキーでこれだけしっかりとした“形”ができている選手というのはなかなかいないと思います」と絶賛。
具体的には「しっかりと“間”があって、割れたところからボールを送り出しますから広角に強く打てますよね」と打撃のメカニックについても触れながら、率が残せる要因を解説した。
同じく番組に出演した齊藤明雄氏も「すごい」とその活躍ぶりを手放しで讃えながら、「新人王のチャンスもあると思いますよ。投票なので分かれるんじゃないかなという感じがします」とコメント。新人王は記者の投票によるポイントによって選出されるため、今年は想像以上に混戦になるのではないかという見立てを示す。
これについては立浪氏も、「打つ方では間違いないと思うんですけど…」としつつ、「広島の栗林投手が素晴らしい成績をあげていますからね」と最大のライバルの名前を挙げる。
栗林良吏は1年目から広島の守護神に君臨し、ここまで51試合の登板で0勝1敗35セーブ、防御率は0.72という驚異的な成績を記録。生涯一度のタイトルを手中に収めるのはどちらか、最後の最後まで目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』