2021.10.24 18:00 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 6 | 終了 | 4 | 読売ジャイアンツ |
神宮 |
岡本を翻弄したシュートに注目!
ヤクルトの原樹理が24日の巨人戦に先発登板。6回途中3失点(自責2)と試合を作り、自らも3打点を挙げる活躍を見せてチームを勝利に導いた。
チームは引き分けを挟んで3連敗を喫し、同日に行われたデーゲームでは2位・阪神が勝利。勝率4厘差のマイナス0.5ゲーム差に迫られるなど、プレッシャーのかかる一戦で、初回には一死一、二塁のピンチを背負うも、4番・岡本和真の内角をえぐるシュートで空振り三振に仕留めると、続く5番・中田翔にも厳しいコースへのシュートで空振りを奪って追い込み、最後もインハイへの厳しいボールで三飛に打ち取った。
さらに3回にも得点圏に走者を背負うピンチを迎えたが、最後は岡本相手にフルカウントからインコースへのスライダーで見逃し三振に仕留めるピッチングを披露。これには、24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた笘篠賢治さんも感嘆。「先制点を与えず、立ち上がりに岡本、中田と続くところでのインサイドへのシュート。自信を持って投げ込んで、残像を与えつつ0点に抑えた」と、初回のピッチングを評価した。
また、3回の投球に関しては「1打席目のシュートが効いている。インコースに来るのはシュートと植え付けられた中でのインスラ。素晴らしいリードだった」と述べ、巨人の4番を手玉にとったバッテリーに賛辞を送った。
そして4回裏には、先頭・塩見泰隆の内野安打から四死球でつないで村上宗隆、サンタナの適時打で3点を先制。その後も犠打や内野ゴロ、申告敬遠などでなおも二死満塁として、打席に入った原が追い込まれながらもスライダーを狙い撃つと打球は三塁線を抜けて走者一掃の二塁打となり、一挙6点を奪うビッグイニングに。
同日の放送で同じく解説を務めた江本孟紀さんは「ピッチングも良かったけど、バッティングが良かったね」と、原の一打を称えると、「ピッチャーが打つと(チームの雰囲気も)ガラッと変わる。タイミングの良いヒットだった。それによってピッチングも良くなった」と続け、投打に渡る奮闘を評価した。
最終的には2点差にまで追い上げられたが、原が挙げた3点によってリードを守り切り、これで阪神とは再び0差となって首位をキープ。最短優勝は26日。同日の試合で阪神が中日に敗れ、ヤクルトがDeNAに勝利すれば、ヤクルトの6年ぶりとなるリーグ優勝が決定する。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』