2021.10.24 14:00 | ||||
広島東洋カープ | 2 | 終了 | 7 | 阪神タイガース |
マツダスタジアム |
若き大砲に待望の一発
阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明選手(22)が24日、敵地での広島戦に「7番・右翼」で先発出場し、自身66日ぶりとなる24号先制3ランを放った。
スコアレスで迎えた2回、一死一・三塁で相手先発の九里亜蓮と対峙すると、カウント1-2から内角高めの140キロを振り抜き、打った瞬間に確信の先制3ラン。右翼手の鈴木誠也が一歩も動かなかった超特大アーチは、右翼スタンド1階席の最後方に着弾した。
佐藤輝は球宴後の打率.162と不振に喘いでいたが、8月19日・DeNA戦以来となる本塁打を含むマルチ安打、3打点2得点の活躍でチームの勝利に貢献。自慢の打棒で逆転優勝への望みを繋ぐ白星をチームに手繰り寄せた。
佐藤輝の活躍について、24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した江本孟紀さんは「パッとした選手がいなかったからね。このホームランでチームが勢いづくんじゃないですか」と振り返り、二軍調整中のサンズ、一軍登録ながらコンディション不良で欠場した大山悠輔、近本光司らを欠く打線を活気づけた一発を評価。
同じく解説を務めた笘篠賢治さんは「前半はチーム全体ももちろん凄く良かったですけど、佐藤くんの活躍が快進撃を勢いづけてくれた」とシーズンを通してチームに貢献してきたルーキーの活躍を振り返り、「優勝争いを経験できて、復活の兆しとなる一発が出たのは大きいですよ」コメント。佐藤輝の特大アーチはチームのみならず、本人にも好影響をもたらすと強調した。
阪神は25日終了時点で首位と0ゲーム差の2位に位置しており、今季最終戦の26日・中日戦(甲子園)はマジック2を灯すヤクルトにプレッシャーをかける意味でも負けられない一戦となる。
仮に佐藤輝が2試合連発となれば6月19~20日の巨人戦以来4カ月ぶり。今季最後の大一番でもゴールデンルーキーのバットが火を吹くのか。レギュラーシーズン最終戦も若き大砲のバットに注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』