球団新記録となる15連勝
オリックスが今季最終戦を白星で終え、先発の山本由伸は球団新記録となる15連勝で今季18勝目(5敗)を手にした。
オリックスは目下14連勝中の山本由伸が中8日で先発登板。初回から155キロを連発して打者を圧倒すると、2回、5回、6回と先頭打者を塁に出しながらも要所を締め、6回には二死二塁から三遊間に打たれたゴロを遊撃手・紅林弘太郎が強肩を生かしてアウトにするなど、バックもエースを援護した。
打線は5回と7回に紅林のタイムリーで2点を挙げ、9回には一死二、三塁から2ランスクイズを決めてダメ押しに成功。9回のマウンドに上がった山本が122球、被安打4、与四球1という内容で三塁を踏ませず今季4度目の完封勝利。球団新記録となる15連勝で今季18勝目(5敗)を手にした。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野村弘樹さんは「最終戦で勝たなければいけない試合で立ち上がりから9回まで球威が落ちることなく、非常に素晴らしいピッチングでした」と振り返り、「特にストレートですね。ストレートをあれだけ数多く投げてヒットになったのは銀次の1本だけ。あとは空振り、ファール、見逃し、ポップフライというところでストレートが抜群に良かった。その中で緩いカーブ、カットボール、フォークボールがくるので楽天打線はまずヒットを続けることができないんですよね。今日は山本の出来以外ないなというそんなピッチングでしたね」と負けられない試合での圧巻の快投を称えた。
同じく解説を務めた大矢明彦さんも「左バッターの懐をガンガン責められるコントロールの良さが今日は抜群でしたね。バッターは常に責められている感じがするので余計にスプリットが効いていた」と指摘。「(楽天打線は)もうやられまくりという感じでした」と完封劇を絶賛した。
最多勝、最高勝率、最優秀防御率、最多奪三振、最多完封の投手5冠が決定的となったことについて野村さんは「文句のつけようがないですね。一人で貯金を13個作ってくれているわけですから。山本の試合は落とせない、そういった活躍を1年間フルでしかもオリンピックも含めて大活躍したシーズンでした」と振り返り、球界のエースと呼ぶにふさわしい活躍を称賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』