◆ 激動の監督キャリア10年
日本ハムは26日、西武との本拠地最終戦にサヨナラ勝ち。今季限りでの退任が決まっている栗山英樹監督(60)の札幌ドーム最終戦を白星で飾った。
栗山監督は梨田昌孝監督の後任として、2011年11月に監督就任。1年目の2012年にいきなりリーグ優勝を果たすと、2016年には“二刀流”の大谷翔平をチームの軸に据え、球団史上3度目となる日本一を達成。連続就任期間では球団史上最長となる10年に及ぶ長期政権でチームを5度Aクラスへ導いた。
栗山監督の指導者キャリアについて、26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した田尾安志さんは「彼は柔軟性がありましたよね。いろんな環境の中でどうやって勝ちにつなげようかと、色々と工夫しながらやっていた」と語り、“投打の二刀流”や“オープナー”など、新戦術を積極的に採用した栗山監督の柔軟な采配を振り返った。
同じく番組に出演した斎藤雅樹さんは「優しさの中に厳しさを持った人だなと思う」と、その人柄について語り、「大谷選手を預かった時には凄く悩まれて苦労したと思うんですよね。そういうなかでも自分で“これ”と決めたことにはすごく頑なにやっていたと感じました」とコメント。メジャーリーガー・大谷翔平の誕生の裏にあったであろう苦悩を思いやった。
また、退任スピーチの映像を見た番組MCの大久保博元さんは「顔見たら本当に老けた。本当に激務だったんですよ、この10年って。ゆっくり休んでほしいですよね。大変だったと思いますよ」と、激動の指導者キャリアを過ごした栗山監督を労うメッセージを寄せた。