楽天・島内宏明 (C)Kyodo News

◆ 07年山崎武司以来14年ぶりなるか

 クライマックス・シリーズ出場を決めた楽天において今季、勝負強さが光っていたのが島内宏明だ。現在、パ・リーグの打点王ランキングで、島内は96打点とトップを走っているが、2位のレアード(ロッテ)は93打点とその差はわずか3打点。83打点で3位につけている杉本裕太郎(オリックス)はすでに全日程を終了しているので、島内とレアードの一騎打ちということになる。

 残り試合は楽天が1試合、一方のロッテは3試合とロッテが2試合多い。そのなかには直接対決も含まれており、最後の最後までもつれそうな気配だ。

 このまま島内が逃げ切ることができれば、球団では2007年の山崎武司以来14年ぶりの打点王誕生となる。2005年創設の楽天は球団の歴史が浅いこともあり、打点王はこの山崎が獲得した一度だけ。生え抜き選手での獲得はこれまでにない。

 また、島内が最終戦で4打点を挙げることができれば100打点の大台に乗る。楽天で100打点以上を記録したことがあるのは、山崎(2007年・2009年)と浅村栄斗(2020年)のふたりだけ。そして、こちらもまた生え抜き選手では初の快挙となる。

 今シーズンの島内は、1試合4打点以上が2試合あり、対戦相手の状況などを考えても簡単なことではないが、不可能な数字ではないだろう。

◆ 得点圏打率.328はリーグ2位の勝負強さ

 今シーズンの島内は、打率が.253ながら、得点圏打率は.328(リーグ2位)と勝負強さが光った。97四球もリーグ2位。これまでのキャリアハイである2017年の64四球から大幅に増えている。

 四球には打順のめぐり合わせがあるとはいえ、その勝負強さを嫌って勝負を避けられるケースも増えた。結果として、出塁率.383は浅村(.398)に次ぐチーム2位で、OPS.858はチームトップ。ともにリーグでは7位の数字となっており、リーグを代表する打者として活躍した。

 入団10年目の島内は、今年のオールスターゲーム第2戦でのMVP受賞が初の勲章と、これまでにタイトルを獲得したことはない。また、100打点だけでなく、打率3割や30本塁打といった「大台」に乗る数字を残したこともないが、昨シーズンオフには4年契約を締結したように、球団からの評価は非常に高く、楽天打線に欠かせない存在であることも確か。

 泣いても笑っても、残りは1試合。1打点でも多く稼ぎ、打点王のタイトル獲得なるか。クライマックス・シリーズで、下剋上からの日本一を目指すためにも、最終戦で弾みをつけたいところだ。

<今シーズン成績>
島内宏明(楽天)
試合数:140
打 率.253(482-122)
本塁打:21
打 点:96 ※リーグ1位
出塁率.383 ※リーグ7位
得点圏打率.328 ※リーグ2位

※数字は2021年10月25日終了時点

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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