◆ 「今後に関する話し合いを行った結果…」

 ロッテは29日、所属する小窪哲也選手(36)と南昌輝投手(32)の両選手について、今季限りで現役から退くことを発表した。

 小窪は今季途中に独立リーグの火の国サラマンダーズからロッテに加入も、7試合の出場で打率.056。南は今季ここまで一軍登板がなかった。

 小窪はPL学園高から青山学院大を経て、2007年のドラフト3位で広島に入団。内野ならどこでも守れるユーティリティ性に加え、その勝負強さを買われて“右の代打”としても活躍を見せ、2016年からのリーグ3連覇に貢献した。

 2020年限りで広島を退団も、今季は九州アジアリーグの火の国サラマンダーズで奮闘。リーグ制覇に向けて積極的な補強に出たロッテが、8月31日に獲得を発表して見事にNPB復帰を果たす。

 9月9日のオリックス戦では、九州アジアリーグ所属歴のある選手としては初となるNPB出場に初安打、初得点、初打点を初本塁打で記録するも、以降は出番にも恵まれず、目立った活躍がないまま10月5日付で一軍登録を抹消されていた。

 ロッテはこの日、「今後に関する話し合いを行った結果、両選手とも今季限りで現役を引退することになりました」と発表。

 両選手のコメントは以下の通り。

◆ 小窪哲也選手・コメント

色々な人に支えられて、ここまで来ることが出来ました。

本当に幸せなプロ野球人生でした。

自分の力だけではここまでやることは出来ませんでした。

改めて支えていただいた皆様に感謝をしたいと思います。

カープでの優勝、熊本での日々、マリーンズに入団してここまでの事。色々な事が思い出されます。

特に、この一年は激動の一年でしたが、色々な経験をさせていただくことが出来たと思います。

ZOZOマリンスタジアムにはカープ時代もプレーをしたことがありますが、改めてプレーをさせていただき、本当にいい球場だなあと思いました。

チームの勝利にもっと貢献をしたかったのですが、仲間たちと一緒に優勝を目指して勝利を喜び、ハイタッチをした日々に野球と向き合える幸せを改めて感じました。

カープファンの皆様、サラマンダーズファンの皆様、そして千葉ロッテマリーンズファンの皆様、本当にありがとうございました。

皆様の支えがあり、幸せな野球人生を送ることが出来ました。

◆ 南昌輝投手・コメント

11年間熱いご声援ありがとうございました。

ファンの皆様、監督、コーチ、そして選手の皆様に感謝の気持ちで一杯です。

病気になっても出来るというところをもっと見せたかったのですが、思うような結果を出すことが出来ず、申し訳ありません。

一番の思い出は手術後、一軍復帰のマウンドとなった2019年8月15日の東京ドームでの日本ハム戦。

マウンドに向かう際のファンの皆様の声援が本当に嬉しく、今もしっかりと胸に残っています。

そして最後に、ここまで支えてくれた家族に感謝の気持ちを伝えさせてください。

これからはボクが、しっかりと支えてあげられる存在になりたいと思います。

皆様、11年間、本当にありがとうございました。

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