「相当な覚悟があると思う」
中日は29日、大島宇一郎オーナーが立浪和義氏へ来季の監督を正式に要請。
就任会見も実施され、立浪和義新監督があいさつを行った。
PL学園高校から1987年のドラフト1位で中日に入団した立浪氏。
以降は2009年まで通算22年のキャリアを中日ひと筋で歩み、2586試合の出場で2480本の安打をマーク。
通算二塁打487は日本プロ野球における歴代No.1の大記録である。
2019年には野球殿堂入りも果たしたレジェンドが、引退から12年の時を経て再びドラゴンズブルーのユニフォームに袖を通す。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でもこの話題は取り上げられ、MCを務めた野村弘樹氏は立浪氏が会見で強調した「勝ちに対する執念」という言葉に注目した。
立浪氏と野村氏はPL学園高の同級生という間柄。高校3年の夏には春夏連覇という偉業も成し遂げるのだが、立浪氏はそのチームをキャプテンとして牽引。
野村氏は「高校時代に一緒にやっていましたけども、立浪さんは“その部分”が揺るがなかった」と当時を振り返り、「夏の甲子園の予選の時、大阪大会で優勝してみんなで喜んでいる中でも、彼は冷静に『戦いはこれからだぞ』と締めてくれた。それを非常によく覚えていますし、そういった冷静さを持った中で戦うことができる人間だと思う」と、過去のエピソードを思い出しつつ、「同級生ですし、手腕には期待したいですね」と期待を寄せた。
同じく番組に出演した解説者の笘篠賢治氏も、「ドラゴンズというチームをよくご覧になっているし、どういうところが足りないかも分かっている」という点と、「(解説者として)全球団を見ていて詳しくご存知なので、一軍といういきなり結果が求められる中で、相手を知るという部分も長けているかなと」という点の両面から、いきなりの一軍監督抜擢にも不安はないと強調。
最後に球団OBでもある谷繁元信氏も、「会見を見ていて、全部言い切りましたよね。相当な覚悟があると思う」と、会見で飛び出した力強い言葉の数々に触れ、「僕は陰ながら応援させてもらうというだけです」とエールを送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』