高木豊氏も「楽しみ」
3月26日に開幕したプロ野球も、いよいよ大詰め…。
30日にはパ・リーグのレギュラーシーズン最終戦が行われ、日本ハムがロッテに5-3で勝利。日本ハムは3連勝でシーズンを締めくくり、10シーズンに渡って指揮を執った栗山英樹監督のラストゲームに勝利で花を添えた。
開幕直後は投打が噛み合わずに苦戦を強いられながらも、10月は24試合で12勝9敗3分と勝ち越しフィニッシュ。
来季以降のチームを背負う若き力も続々と現れるなど、未来に期待がふくらむ形で栗山体制に幕が下りた。
そんな中、球団は来季に向けての準備も着々と進めていて、29日には新庄剛志氏が次期監督に決まったことを正式に発表。このニュースは大きな話題を集めている。
30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の谷沢健一氏は「驚きましたよね」と率直な感想を吐露しつつ、「現役時代はいろいろなパフォーマンスを自分で考えてやっていましたけど、今年苦しい戦いがあった中、北海道のファンを再度熱くするという意味でね。再来年には新球場もできるし」と、新生・ファイターズへの期待を述べた。
同じく番組に出演した高木豊氏も、「楽しみ。この話題で明るくなっているじゃないですか。それで良いと思う」と語り、新庄氏の監督就任のニュースが野球ファンの枠を超えて多くの人々へ拡がり、話題となっているという“効果”について強調。
決して“賛”の声だけではない部分もあるが、「今からどんな野球をするかは想像してもしょうがないこと。野球人なのでそんなに突拍子のない野球はしないと思う」と高木氏。
ド派手なパフォーマンスが目を引く一方で、「話すと理論がしっかりしている男なんですよ。守備のことでも、打撃のことでも」と新庄氏の“野球人”としての一面についても触れながら、「あとはどんなところを補強していくのか、そこは稲葉GMがやっていくというところでしょうね」と、チーム作りを担う稲葉篤紀氏とのタッグにも期待を寄せた。
高木さんの入閣は…!?
侍ジャパンの監督を経て、日本ハムのゼネラルマネージャーに就任する稲葉篤紀氏について、谷沢氏は「侍ジャパンで各球団を回ったりとか、球団の事情をよく把握している。そういう意味で上から見るというか、チームを作っていくというのは適任じゃないかなと思う」と、各球団や海外各国の野球事情を見てきた経験が活きると解説する。
また、チーム作りにおいて重要となる“コーチ人事”についても話は及び、高木氏は「新庄監督は選手が失敗してもコーチの責任にすると思う。とにかく明るくやれと。積極的にやらせようと。単純明快にやっていくと思いますよ」とし、ベンチもイメージ通り明るくなるのではと語った。
最後に、谷沢氏から「豊さんもあるんじゃないの?日本ハムOBでもあるし」という突然のパスが飛び出したが、高木氏は溜めつつも「…ないです」とキッパリ。「(あるとしたら)もう電話がかかってきているはずなので、まったくないです」と笑顔で否定した。
レギュラーシーズンが終われば、ポストシーズンに進むチーム以外は来季に向けた戦いへと移っていく。今季は各地で監督の交代もあり、大幅に体制が変わるチームも少なくないだろう。
再スタートを切るチームがどんな動きを見せるのか…。クライマックスシリーズや日本シリーズはもちろんのこと、そこに参加しないチームも含めて各球団の“動き”から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』