プロ18年目「力になることが出来ず」決断
ロッテは31日、鳥谷敬選手(40)が今季限りで現役を引退すると発表した。同日に本人より球団へ申し入れがあり、引退会見は日程が決まり次第実施される予定。
鳥谷は聖望学園高から早稲田大を経て2003年のドラフト自由枠で阪神に入団。1年目から遊撃のレギュラーに定着し、選手会長、キャプテンも務めチームを牽引。金本知憲に次ぐNPB歴代2位の公式戦1939試合連続出場を記録したほか、2017年には通算2000安打を達成し、猛虎軍団の顔として球史に名を刻んだ。
2019年限りで阪神の戦力構想から外れ、鳥谷は現役続行の意思を示し退団。2020年3月にロッテへ加入してからは、主にバックアッパーの役割ではあったが、移籍1年目の昨季は42試合に出場し、通算350二塁打を達成。今季も「7番・遊撃」で開幕スタメンに名を連ねるなど、要所でチームを支える働きを見せていた。
しかし、往年の輝きを取り戻すことはできず、移籍後は2シーズン連続で打率1割台に低迷し、今季も7月6日に出場選手登録を抹消されてからは一軍出場なし。プロ18年目の今季は一軍32試合で打率.170(53-9)で、ファームでも31試合の出場で打率.180(89-16)の成績。
最後は自ら「チームが調子のいい時も悪い時もあった中で、力になることが出来ず、ユニホームを脱ぐことを決断しました」と、第一線から退く決断を下した。
▼ 鳥谷敬選手・コメント全文
阪神で16年、ロッテで2年。色々な人と出会い、色々な人に支えていただき、ここまで現役をすることが出来ました。今は感謝の気持ちで一杯です。
今シーズン、チームが調子のいい時も悪い時もあった中で、力になることが出来ず、ユニホームを脱ぐことを決断しました。チームがまだ日本一を目指している時期に個人的な事を発表させていただき申し訳ありませんが、ご報告をさせていただきます。
この18年間は苦しい時もありましたし、いい時もありました。その時間すべては周りの人の支えがあってのものです。皆様の支えと応援のおかげで試合に出続けることが出来て、プロ野球選手 鳥谷敬の形を作れたのだと思います。
感謝しかありません。18年間ありがとうございました。
【通算成績】
出 場:2243試合(歴代22位)
打 率:.278
出塁率:.368
長打率:.393
安 打:2099本(歴代34位)
二塁打:353本
三塁打:49本
本塁打:138本
打 点:830点
得 点:1004点
盗 塁:131個
犠 打:54本
四 球:1055個(歴代14位)
死 球:48個
三 振:1258個(歴代31位)