最終戦で37セーブ目をマーク
広島の今季最終戦でルーキーの栗林良吏が新人最多記録に並ぶ37セーブ目(0勝1敗)を記録した。
栗林は3点リードの9回に登場。先頭の宮本丈にプロ初被弾となる右越えソロを浴びたが、後続を抑え今季最終登板を最少失点で終えた。1年目での37セーブ到達は、2015年のDeNA・山﨑康晃に並ぶ新人のシーズン最多記録。また、7月14日の中日戦(マツダスタジアム)から20試合連続セーブとし、こちらは2009年の中日・岩瀬仁紀と並ぶ歴代2位の記録となった。
ドラ1右腕は開幕から守護神を任され、53試合に登板し0勝1敗37セーブ、防御率0.86をマーク。チームはBクラスに終わったものの、栗林自身は東京五輪の金メダル獲得に貢献するなど、シーズンを通して突出したパフォーマンスを披露した。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治さんは「ルーキーで一年間後ろでしっかり投げ切ってくれたということですから、ほんとうに立派としか言いようがないですね」とコメントし、「やっぱり、抑えのピッチャーは三振が取れてホームランを打たれない。最高の条件を持ち合わせているピッチャーだなと改めて感じましたね」と、広島の絶対的な守護神として活躍した右腕を称賛した。
同じく解説を務めた高木豊さんも「もう、立派ですよ。でも、ふらふらの状態でゴールを切った感じですよね」と最後まで投げ切った労をねぎらい、最終戦でプロ初被弾については「最終戦でセーブも取れたしいいんじゃないですか。来年に持ち越すとそれが重荷になってずっと言われるので。(今季で)一旦切っておけば言われることもないので」と見解を述べた。
DeNAの牧秀悟との新人王争いについて高木さんは「お互いの後輩(高木氏、笘篠氏、牧は中央大出身)がいるのでちょっと(栗林には)不利ですね(笑)」と冗談交じりにコメント。「でも、投手と野手は比べようがないので今年は2人ということで」と、両者の受賞を提案した。
笘篠さんも両者受賞に同調し、「新人王は昔からセ・パ一人ずつということですが、もうそろそろ投手部門、野手部門と分けるようにしてもらいたい。当然、シーズンによってはどちらかで該当者がいない年もあると思いますが、(今季は)2人とも素晴らしい成績を残しているので」と、部門別に新人王を選出するべきと持論を展開した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』