10年間でリーグ優勝2回、日本一1回
日本ハムの栗山英樹監督が退任会見を行い10年間の栗山ファイターズの歴史に終止符が打たれた。
監督1年目の2012年にいきなりリーグ制覇を果たすと、2016年には球団新記録となる15連勝を経て、最大11.5ゲーム差をひっくり返しての逆転優勝も達成。勢いのままに日本一まで登り詰めた。ところが、2019年以降は苦しいシーズンが続き、今季も下位に低迷。その責任を取る形で、今季限りで監督の座から退くことを決意した。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治さんは現役時代にヤクルトで同僚だった栗山監督について「現役時代は努力(の人)でした。(現役を)辞められてから高校野球の取材やアマチュア野球を含めて勉強された」とコメントし、「僕個人の感想ですが、栗山監督が星野(仙一)監督に見えたり、原(辰徳)監督に見えたり、栗山監督は水原(茂)さんを尊敬しているとおっしゃっていましたが、最後は関根潤三さんに見えました。最後は若い人たちを育てて次の代に引き継ぐというね。本当によく勉強してそれぞれの良いところを取り入れて栗山野球を10年間やられたと思います」と球団最長となる在任10年の労をねぎらった。
同じく解説を務めた高木豊さんは「10年間こういう職をまっとうできる人って一握りの中の一握り。それをできたというのはやっぱり忍耐強い監督だった。よく我慢したなという監督でした」と印象を語り、「(笘篠さんが)最後は関根潤三さんに見えたと言ってましたがまさしく同じ感想ですね」とラストシーズンを振り返った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』