「2021 JERAクライマックスシリーズ セ」直前スペシャルトークバトル!
3月26日に開幕したプロ野球の2021年シーズンも、あっという間にレギュラーシーズンの全日程が終了。
11月6日にはじまるクライマックスシリーズからは、ポストシーズンの戦いへと突入する。
両リーグとも10月末の最終盤まで優勝チームが決まらないという大混戦になった今年のペナントレース。
セ・リーグは昨季最下位のヤクルトが6年ぶりの優勝を果たし、前半戦に快進撃を見せた阪神はゲーム差0の2位。昨季までリーグ連覇中だった巨人が3位に入り、この3チームで日本シリーズの出場権をかけた短期決戦を戦うことが決まった。
今回は開幕が迫る「2021 JERAクライマックスシリーズ セ」をより楽しむべく、長年3チームの戦いを見守ってきた3人のファン代表が大集合。ヤクルトファン代表・磯山さやかさん、阪神ファン代表・松村邦洋さん、巨人ファン代表・塙宣之さんが、愛するチームの注目選手について語った。
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巨人ファンが願う「CSでの大爆発」
まずはシーズン3位からの逆転を狙う巨人。塙宣之さんが「賛否両論ありますけど…」と注目選手に挙げたのは中田翔だった。
かつては日本ハムの主砲として3度のパ・リーグ打点王に輝いた実績を持つ強打者だが、今季は故障もあって開幕から絶不調。8月にはチームメイトとのトラブルも発覚し、トレードで巨人への電撃移籍が決まった。
巨人加入後もなかなか復調の兆しは見えず、34試合の出場で打率.154、本塁打も3と低迷したままシーズンが終了。それでも、塙さんは「爆発して結果を残すことで、いろいろ言われていることを払しょくするしかない!」と力強いエールを送る。
これまでの14年のキャリアを振り返れば、短期決戦や負けられない戦いでの経験も豊富。「大爆発してほしい」という巨人ファンの期待、願いを背中に受けて、CSの大舞台で苦しかった2021年を少しでも良い印象に変えていきたいところだ。
阪神は"復活の左腕"
つづいて、阪神ファン代表の松村邦洋さんがキーマンに挙げたのが、プロ4年目・26歳の若きサウスポー髙橋遥人だ。
2020年はコンディション不良で出遅れも、終わってみれば12試合で5勝4敗で防御率2.49と活躍。今季も故障で大きく出遅れたが、9月に一軍復帰を果たして以降は投げるたびに圧巻の投球を披露。7試合の登板で4勝2敗、防御率は1.65とポテンシャルの高さを見せつけている。
松村さんがこの名前を出した瞬間、思わず「やられましたね~ジャイアンツ…」と声を上げたのが巨人ファン代表の塙宣之さん。
それもそのはず、髙橋遥人は昨年も10月5日の巨人戦(甲子園)で9回を投げて5安打、14奪三振で1失点というプロ初完投勝利を挙げており、今年も9月25日の巨人戦(東京ドーム)で9回を同じく5安打、13奪三振で今度はプロ初完封勝利と、まさに"巨人キラー"として君臨しているのだ。
松村さんも「クライマックス、日本シリーズと残り試合ぜんぶ勝ってほしい!」と大きな期待を寄せているように、その能力の高さはファンもよく知っている。まずは得意の巨人とのファーストステージで、弾みをつけるような投球ができるだろうか。
ツバメ打線にスイッチを入れる男
最後に、ヤクルトファン代表の磯山さやかさんは3人の名前を挙げながら、なかでも今季1番に定着した塩見泰隆を猛プッシュ。
これまでも大きな期待を受けながらなかなか一軍に定着できなかった28歳が、プロ4年目の今季は140試合に出場して打率.278、14本塁打、59打点に21盗塁とブレイク。開幕直後は3番や5番を打つシーンが多かったが、ホセ・オスナとドミンゴ・サンタナが合流して以降は「1番」を主戦場としてチームのリーグ制覇に大きく貢献した。
磯山さんも塩見について、「塁に出たらなんかやってくれそう」という期待感の大きさを特徴に挙げながら、「1番バッターで勢いをつけてくれるのがとても良い」とその魅力を語る。
また、ほかにも嶋基宏と田口麗斗の名前を挙げ、近年他球団から加入した選手の存在の大きさも強調。
プレー面はもちろんのこと、嶋はベンチの中を、田口はブルペンを盛り上げる"ムードメーカー"としてチームを支えていた点を振り返りながら、2人のさらなる活躍にも期待を寄せた。