日本ハムの新庄剛志新監督=4日午後、札幌市

◆ オファー受け1秒で即決

 2022年シーズンから日本ハムを指揮する新庄剛志氏(49)が4日、就任会見を実施。新庄節を連発し、来季への意気込みを口にした。

 現役時代のイメージさながら、赤いスーツと大きなシャツの襟が印象的なド派手な出で立ちで登場した新庄新監督は、「ただいま!帰ってきました!正直自分が一番ビックリしてます。僕で良いのかなという思いの反面、僕しかいないなと。日本ハムも変えていきますし、僕がプロ野球を変えていきたいなという気持ちで帰ってきました」と監督就任についての率直な思いを口にした。

 16年ぶりの古巣復帰への経緯については、2年前の“現役復帰宣言”後に日本ハム球団からコンタクトがあったようで、「選手に復帰はできなかったですけど、あの1通のメールというものは必ず何かあると、勝手に自分で信じて、1年間12球団の二軍の選手を勝手に勉強して。こういう姿というものは必ず誰かが見てくれていると。それを信じて10月12日に僕が描いていた監督の話を頂いた」と説明。

 オファーを受けた際には「もう1秒。やります!お願いします!当然でしょう!だって1年間それを目指してやってきたんですから」と、その場で即決したことを明かした。

◆ 監督像ぶっ壊す「ビッグボス」誕生

 監督就任に際して、球団側からは「まずは勝利をファンに届けてほしい、ファンサービスを通してファンに笑顔を届けてほしい」との要望を受けたが、新庄監督は「優勝なんか一切目指しません」と宣言。

 その言葉の真意については「優勝という高い目標を持ちすぎると、選手というものはうまくいかないと思っている。1日1日地味な練習を積み重ねて、シーズンを迎えて、何気ない試合、何気ない一日を過ごして勝ちました。勝った勝った勝った勝った…。それで9月の辺りに優勝争いをしていたら『さぁ!優勝を目指そう!』と。そこの気合いの入り方は違うと思う。そういうチームにしていきたい」と、頂点までの道のりを描いた。

 “監督像”について問われた際には「真面目な顔して腕を組んでやっているようなイメージなんですけど、これからは僕が監督像というものを変えていきます」と宣言し、「監督ってみなさん呼ばないでください。『ビッグボス』でお願いします」と呼びかけた。

 背番号については球団から発表されていないものの、「僕のイメージでいったらやっぱり1番じゃないですか。その1番を付けたい気持ちもあるんですけど、やっぱり主役は選手。スター候補を育てて1番を付けてもらいたいんだけど……。まずは僕が付けまーす!目立ちまーす!」と高らかに宣言。

 全国のファンへ向けて「暴れまっせぇ!ホンマに!楽しみにしていてください!新しい野球というものを作っていきます!乞うご期待」とメッセージを送りつつ、「稲葉くん(新GM)とタッグを組んでいくんですけど、僕たちは1年目。吉村前GM(統括本部長)の力はものすごく大事になってくるし、吉村さんがいないと僕は嫌だし、吉村さんの推薦で僕はこの場にいるので。これからわからないことがあったら、吉村さんに相談して喧嘩しながら、稲葉GMとファンのみんなと一緒に、楽しく、厳しく、やっていきたいなと思っています」と意気込みを口にした。

◆ 球界の新常識を作る!?

 昨秋のトライアウト参加が話題にはなったものの、2006年の現役引退を最後に球界からは遠ざかっており、「引退して野球を見ることはほとんどなかった。いまのプロ野球、時代が時代がって、時代に逃げている感じがする」と持論を展開。

 「良い意味でも悪い意味でも16年間、“時代”をわかっていないので。新庄剛志らしく、どんどん時代の怖さなんか関係なく突き進んでいければ」と力を込めた。

 ここ数年のプロ野球については「ファンが球場の方に足を運べなかったので、ちょっと暗かった印象。僕が帰ってきたことによりコロナはなくなり、球場は満員になります。そういう運命なので」と新庄節を披露。

 チーム作りについては「今年は全員がドラフトでかかった選手だと思っているので、レギュラーなんて1人も決まってない。全部若い選手でいくかもしれないし、今年ドラフト1位の子(達孝太=天理高)が開幕投手をやっているかもしれない」と、レギュラー争いは横一線であることを強調した。

 また、「プロ野球を変えていきたい」という言葉には、「まずは作戦面。こういう野球で、ヒットを打たなくても点は取れるんだと。作戦面でのおもしろさ。こんなやり方があるんだ!というのを僕たちから先に発信して、他の球団が真似する感じを思い描いている」と語り、チーム作りの第一歩として「野村(克也)さんじゃないけど、自分の考えというものを本にして(選手に)渡そうかなと」と、頭に思い描いているプランを明かした。

 選手たちには、来季のキャンプインまでに「オフシーズン、自分で色々と考えて頭の中をアップデートして、身体を作って、みんなで楽しく厳しく。まぁ厳しくはなると思います。僕はやってきたので。そういう形でオフシーズンを過ごしてください」と呼びかけた。

この記事を書いたのは

藤田皓己

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