二死から痛恨の同点弾
楽天の松井裕樹が復帰登板で痛恨の同点本塁打を被弾。チームもサヨナラ負けを喫した。
4―3とリードした8回にマウンドに上がった松井は中村奨吾を1球でキャッチャーフライに打ち取り、レアードには150キロの速球で空振り三振に抑えたが、2死からエチェバリアに痛恨の同点ソロを浴びた。
6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷繁元信さんはこの場面について「エチェバリアに初球アウトコースのストレートで入るんですけど、振り遅れているんですよ。僕がキャッチャーでもアウトコースにストレートを投げておけば次のストライクが取れるだろうなという感じはしました」と指摘。
「結果論ですけど、それ(ホームラン)を回避するならば変化球を1、2球挟んでストレートということも考えられると思うんですけど、でもあのボール(初球)を見せられた時には僕でも外の真っすぐをいっていたと思います」と、2球目にストレートを要求した組み立てについては同じ考えであることを言及した。
同じく解説を務めた高木豊さんは「エチェバリアはこういうタイプのバッターなんですよ。守備でもとんでもないプレーを見せるし、何か持っているんですよ彼は」と初球のストレートに完全に振り遅れながらも、2球目の真ん中高めに入った直球を逃さず完璧に捉えたエチェバリアの意外性のあるバッティングを評価した。
8月20日以来の登板となった松井については「久々の登板ですから不安はあったと思うんですよ。でも、1アウト目が1球で取れて、レアードには変化球で追い込んでアウトローのストレートを最高のボールを投げたんですよ。これを見た瞬間「大丈夫だな」と思いました」と振り返り、被弾したことについては「失投と言えば失投ですけど、投げているうちは失投はありますから」と気持ちを切り替えることの重要性を説きつつ、「今日のボールを投げていれば僕は大丈夫だと思います」と締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』