◆ パ投手部門は6月から最後まで「山本由伸」
日本野球機構(NPB)は9日、10・11月度の『大樹生命月間MVP賞』受賞選手を発表。
パ・リーグは山本由伸投手(オリックス)と近藤健介選手(日本ハム)、セ・リーグは伊藤将司投手(阪神)と牧秀悟選手(DeNA)が受賞した。
オリックスの若きエース・山本由伸はこれで4カ月連続、自身通算5度目の受賞。
優勝争いの重圧の中で4試合に先発し、リーグトップタイの3勝をマーク。32奪三振はリーグトップで、防御率0.84はリーグ2位の成績だった。
6月度からはじまり、7・8月、そして9月に続く月間MVPの4連続受賞は、2013年に5連続受賞を果たした田中将大以来の快挙。年間4度の受賞というのも、その年の田中以来でこれもパ・リーグ2度目のことだ。
パ・リーグの打者部門では、近藤健介がプロ10年目の嬉しい初受賞。
10月は23試合に出場して安打(27)・二塁打(9)・塁打数(44)・出塁率(.422)の4部門でリーグトップの好成績。打率(.351)もリーグ2位だった。
◆ セはルーキーが投打独占
一方のセ・リーグは、プロ1年目のルーキーが投打で初受賞。
投手部門では、阪神のドラフト2位左腕・伊藤将司がリーグトップタイの月間3勝をマーク。球団の新人左腕としては、1967年の江夏豊氏以来となる史上2人目の2ケタ・10勝もクリアした。
打者部門では、DeNAのドラフト2位・牧秀悟がこちらも嬉しい初受賞。全19試合に出場してリーグトップの打率.452を記録したほか、安打(33)・二塁打(11)もリーグ最多という圧巻の打棒を披露。新人での「打率3割・20本」達成は21世紀初の快挙である。
なお、月間MVP賞において、ルーキーによる投打ダブル受賞というのは長い歴史の中でも史上初の快挙となった。