“名伯楽”田代コーチに指導を仰ぐ
横須賀の「DOCK」にて秋季トレーニングに励んでいる山本祐大捕手が9日の練習後、ZOOMでの取材に応じ、現在の取り組みや来季に向けた目標などを語った。
4年目の今シーズンは一軍で自己最多の51試合に出場し、頭角を表したが、「今年は打席に立たせてもらったけど、思ったような結果が出ず最後までズルズル行ってしまった」と、打率.131に終わったことを反省。「何かを変えないといけない」とチェンジマインドし、秋季トレーニングでは「バッティングを課題として、(バットを)振り込むこと、フォームの安定を求めている」ことを明かした。
「シーズン中から見ていただいているし、今も徹底的に教えてもらっています」という、“名伯楽”田代富雄コーチの指導のもと、「フォームを安定させるためのバットの出方というところで、右方向に打てるように意識してやれと言われている。そこが凄くいいのかな」と手応えを口にした。
来季は「レギュラーを獲りたい」
最大のストロングポイントは強肩で、昨年はファームで主戦捕手として、盗塁阻止率.619をマーク。今年は一軍でも高い盗塁阻止率を誇ったが、「まだまだ刺せるところはいっぱいあった。質を高めていきたい」と述べ、来季は「4割以上を目標にしていきたい」と、さらに磨きをかけるつもりだ。
今シーズン終盤には、3年目で20歳の益子京右も一軍デビューし、結果を残したが、「(伊藤)光さん、戸柱さん、高城さんに嶺井さん、そして益子がいて、誰一人勝っているとは思っていなかったので、手を抜かないでやっていた。益子が来たときも『また一人ライバルが増えたな』という気持ちでした」と、慢心は皆無だ。
来シーズンは「レギュラーを獲りに行きたいと思っている。レギュラーを獲ってAクラス。100試合以上は出たい」としつつ、「(マスクを)被れるなら143試合全部で被りたいと思っている。結果で示していきたい」と目をギラつかせた。
昨年の自主トレは他球団の阪神・梅野に師事するなど探究心溢れる山本祐大。伸び盛りの若武者は5年目の来シーズン、このオフシーズンのブラッシュアップを経て、目標に掲げた正捕手の座を狙っていく考えだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)